羽衣はごろも
いや疑ひは人間にあり 天に偽りなきものを
いや疑ひは人間にあり 天に偽りなきものを
我が子にあふむの袖なれや 親子鸚鵡の袖なれや 百万が舞を見給へ
いかに頼光 御心地は何と御座候ぞ
四海波静かにて 国も治まる時なれや あひに相生の 松こそめでたかりけれ
君の千歳を経ん事も 天つ少女の羽衣よ 鳴るハ瀧の水 日ハ照るとも
汲めども尽きず 飲めども変わらぬ 秋の夜の盃
今は何をか裹むべき その古の疾鬼が執心 なほこの舎利に望みあり
げにも上なき獅子王の勢ひ 靡かぬ草木もなき時なれや
夜昼となき楽しみの 栄華にも栄耀にも げにこの上やあるべき
来し方より 今の世までも 絶えせぬものハ 恋と言へる曲者