第二十三弾「特別企画 番外編 能の道具 其の七」
レポート道具の説明はこちらで最後となります。
「舞」は、狭義の意味では、能の最中に挿入される、そのキャラクターなり心情なり、情景を表現する時間です。昔の再現シーンと思っていただいてもよいかもしれません。この時間は地謡によるセリフはありません。
つまり「説明」の時間ではないのです。
この女の霊はこんな事を思っていたんだよとか、この男はこんな気持ちで当時を過ごしたんだよとか、そういうことではない時間。
本当に皆さん、能を観に来ていただきたいと思います。