第二十二弾「特別企画 番外編 能の道具 其の六」

レポート

能の登場人物が歩んで舞台に入る時には、気概や苦悩・希望など、いろんなものを背負って現れます。

その背負っているものを分かりやすく視覚的に表現するのが小道具の役割です。数珠を持っていれば、仏にすがりたいという心が見えますね。

しかし中には、背負っているように見えてはいけない歩みが求められることがあります。

例えば「もう消えてそこにはいない」時。

よく稽古で「何事もなく歩きなさい」と言われますが、これが難しいですね。

22弾特別企画能の道具其の⑥