静と動

お知らせ

能と聞くと、皆さんどのようなイメージがあるでしょうか。
よく聞くのは、

「初めて能みたけど、こんなに動かないとは思わなかった!」

…能は「少しは動く」と思われてるのかな。

また別のご感想に、

「もっと動かないと思ってたら、激しかった!」ともよく聞きます。

…この方は、「能は動かないもの」とイメージされてたのでしょうね。

能は演目によって「所作が派手で分かりやすいもの」もあれば「ほとんど動かず内省的なもの」もあります。
そして、「動かない」といっても石灯籠の様に全く動かない訳ではありませんし、「動く」といっても器械体操のようにアクロバチックに体が動き回る訳ではありません。

例えば、じっと動かなかった主役がふと二足下がった時。たった二足だけの変化ですがその動きがお客様には大変印象深く見えることになります。それまで激しい動きをしていた主役がぱっといきなり止まった時。ただ止まっただけなのに、まるで時間まで静止したように感じられる事があります。

静があるから、動がある。動のために、静がある。

今回は「動きが少ない演目」と「激しく動く演目」の2種類をご用意致しました。
皆さんはどちらがお好みでしょうか。
そして「静」とはどのような状態なのか、「動」とはどういう事なのか。
この2つを解説し、この2つの違いをお見せする、我々にとりましても初めての試みを、高知にて行います。

能meets高知〜静と動〜
11月8日(月)19:30〜 高知県立美術館 能舞台
前売3,500円 当日4,000円

高知には何の縁もなかった私が、2年前より高知で講座活動をさせていただき、本当に熱いスタッフさんと、本当に熱いお客様に巡り合う事ができました。
「ここで公演をしたい」と思うようになりましたが、この度ありがたくも念願叶いました。

高知でご縁をいただき、今後もできるだけ高知の皆様に能の素晴らしさを感じていただけるよう、これからも活動してまいります。

11月8日、是非お越しください。