第五弾「能楽師一日体験」~着付け 其の二~

レポート

一般的な「着物」とは全然違う着付けをするのが「能装束」。昔の登場人物をリアルに表現するのではなく、やはり「象徴的」に着付けをします。

例えば離島に流罪になった俊寛の衣装も、わざと土で汚れたようなシミを作ったり、よれよれに着せたりはしません。きちんと襟を揃えて着せます。しかしそれが演技の中で、さも山野にくたびれ、海風に萎れたように見えてくるのです。

第5弾 能楽師一日体験着付け2