新聞記事で、高校時代を思い出しました

レポート

4月30日の産経新聞夕刊に私の記事が掲載されました。

私も気が付かず、お知り合いの方がフェイスブックに上げてくださったことで知りましたので、少し遅くなりました。

記事には、私が高校時代に能「千手」を観たと書かれています。

私は大阪市港区にある大阪府立市岡高校に在学しておりました。以前から申し上げております通り、私は能の家系には生まれていませんので、能を始め古典芸能には全く縁がありませんでした。

当時市岡高校では「芸術鑑賞会」として、1年生は交響楽団、2年生は文楽、3年生は能楽を鑑賞していました。(記憶が曖昧で間違えていたらすみません)

私は実は、1年生時、大変成績が悪く、下から2番目の時もありました。ある時点から「大学に行きたい」と思うようになり、当時放送していました「ラジオ講座」を耳がおかしくなるくらい友人と聞き、勉強していました。

このような高校生活でしたので、趣味も特になく、芸術鑑賞会も「早く終わったらいいのに」という気持ち。

当日、学校から中央線に乗り、大槻能楽堂へ。演目も対して勉強もせずに鑑賞。

……しかし、何だったのでしょうか、あの感覚は。得体の知れない空気がそこにありました。今考えるとあれが「非日常」というものだったのか……。

その曲が「千手」だったとはその数年後に知りました。

理屈では説明できなかった、能の世界。

その世界を今、「せめて理屈で」色々とお話させていただいてる不思議。

また、今でも続く「市岡高校能楽鑑賞会」に今は出演者として参加している不思議。

高校時代、そのようにして能を知りましたが、それでも勉強の忙しさに、やはり能はすぐに忘れて猛勉強。

何とか大学入学の後、これまた偶然に能と巡り会うのですが、これはまたの機会にお話したいと思います。