NOH組曲in大阪 開催いたしました

3月3日、大阪天満宮の南にございます朝陽会館にて、若手能楽師による公演「NOH組曲」第1回を終える事ができました。

尊敬する大先輩上野雄三氏にご出演賜りお助けいただきました。私は舞囃子「屋島」を勤め、その他にもメンバーがそれぞれ自身の役を真剣に勤めました。

昨今の新型コロナウイルスの問題にて、当日お越しいただきましたお客様は予定より少なかったものの、大変温かいお客様に見守られ、我々も演目に集中して勤める事ができました。この公演を皮切りに、今月12日には山口、13日福岡、14日佐賀、15日呼子にて、それぞれ内容を変更して公演を行わせていただきます。

お客様の中には、感染につき不安に思われる方も多いかと思います。できるだけその不安を取り除けるよう、消毒液の準備、公演途中の換気、席間を少し空けるなど、私どもも気を付けて運営してまいります。

国中がこの問題でどんよりと暗くなっております。私たち舞台人に出来ることは、せめて「舞台を観ている時間、その不安を忘れられる」ことかもしれません。その束の間、いやなこと・悲しいこと・つらいこと・忙しいこと、マスクしていることまで忘れる時間を我々が作る。そういう事が、例えば、隣で咳をする人にすらうんざりしてしまうその心に何らかの形で働きかけ、その心を豊かにするのかもしれません。

各地域で皆様にお目にかかれますこと、楽しみにいたしております。