能meets南森町
レポート能meets南森町、第2回目が先日9月22日(日)、お陰様でほぼ満員御礼の状態で行われました。
今回は「能を楽しく鑑賞するために」と題しまして、能の基本である「舞」と「謡」について解説と実演をさせていただきました。
世阿弥が「舞歌二曲」と言っているように、この2つは能の柱ともいわれるべきものです。
ところが、この2つともに、「何をやっているのか分からない」「何を言っているのか分からない」、だから「能はつまらない」と思われてしまいます。
私は「舞は簡単ですよ」「謡は、意味が分からなくても構いませんよ」という講座はするつもりはありません。舞や謡がどのように難しいのか、何故難しいのか、そのような事をお伝えしたいと考えて講座を行いました。
現代人の感覚と先人の感覚の違い故に、謡を聞いても思わず通り過ごしてしまうこと。
例えば、現代では大抵の皆様は「桜」はピンク色のイメージでしょう。桜色という色もある位ですから。でも先人達が桜に持つ色のイメージは違います。
そのような違いを理解するだけで、能の謡がすっと体の中に入ってくる、そのような事があります。
「能meets」ではそのような事をお伝えしようと思っています。
お越しいただきました皆様、ありがとうございました。またお越しください。