能meets新橋 4/17 スタッフレポート

能meetsスタッフブログ

能meetsスタッフです。

4月17日(日) 能meets新橋

を二か月ぶりに開催しました。

今日も換気を徹底して開催いたしました。
寒さも緩み、暑さもまだ厳しくなかったのですが、新橋の会場の付近が飲食店が多いので窓を開けての開催ではお昼時いい香りに包まれます…。
皆様にもご協力いただきながらの開催、感謝いたします。

12時 特別入門編

能の魅力をバランスよく広くお伝えする講座。
久しぶりに東京でも開催です。
謡う時のみマスクを取って、三輪の謡から。

そして、歴史や成り立ち
知ってる言葉が出てくる度にハッとします。
もう何度も聞いてる講座ですが

その時その時のお客様と一緒に聞くとまた違う反応が興味深く、そしてもちろん先生も話す順番や入れる余談も違うのがまた面白いと思うところです。

知らずに聴いた「三輪」
後程の説明でどんな場面だったのか、どんな言葉や意味が含まれていたのかを知り俄然興味が沸いたところで

「鉄輪」のひとつの場面の説明と言葉の説明をしてから、謡。
皆さんの中でイメージされていたのではないでしょうか。
終わってからのアンケートに「とても怖かった」と書いてくださっている方もいらっしゃいました。

「先日の宇都宮と一緒の内容ですね、あちらを70分でギリギリでしたから今日は80分だから時間は充分ですね。」
とは、始まる前の先生のお話。

能meetsをご存じの方は予想されたと思いますが…

もちろん80分が足りずに終わりました。

能面も全く講座内ではお見せできず最後に展示をして、その場で説明をされていました。

皆さんすぐには帰られず、残ってみて下さいました。
体験も少ししていただき、講座とは違い直接先生に質問をされたりしながら話を聞いていただけ、返ってその形式も楽しんでいただけたようで良かったです。
久しぶりの入門編で初めて参加される方も多く、皆さんが喜んでくださっているのがとても嬉しい反応でした。

そして休憩を挟んで

14時半 舞の解説

こちらも3年ぶりほどになる舞の解説。
先生は講座の中で、興味を持っていただくために面白い例えをよくされるのですが、そんなお話も前に聞いたものもあれば新しいお話も。
何度も聞いた解説も聞くたびに精査されているのがわかります。
舞台と同じで生もので、進化深化していく講座だとスタッフ陣でも話題になりました。

熊野の舞を実演しながらその、内に秘める難しさをお話され
少しだけ構えと摺り足の体験も。
説明を受けながら動いても、その難しさに驚きます。
途中質問も出たり、できる形での参加を皆さんがしてくださり、楽しい参加型の講座となりました。

中でも抽象的な所作と具体的な動きの解説、そこからの心十分動体七分動のお話は何度聞いても興味深いものでした。

最後は「敦盛」の実演。
型の解説を聞いてから見ると何をやっていのかが想像できて、一コマ目の「鉄輪」の謡を聞いた時のようにイメージが広がり、その熱量に思わず拍手が起こる舞でした。
やはり知ってから、準備をしてから見るということが大切だと感じる講座でした。

謡いながら動く舞の解説。
マスクもしたままの今の状況なので普段よりも大変そうでした。先生お疲れさまでした。

あと一コマ!よろしくお願いします!

16時半 殺陣体験

大阪ではもう2度開催した能meets殺陣
能の中のチャンバラである斬り組(キリクミ)。そちらを体験していただくというこの講座。
東京では初開催です。
体験となると中々参加が…というお声を聞きましたが、初めての方でももちろん参加はしていただけるものです。
お能を習っていてもこの斬り組をやることはほとんどないので、皆さんが初めてというこの殺陣。

時間的にどうしても間に合わないという参加希望の方もいらっしゃり、今回は少人数であったため、大阪で去年の夏に行った能meets殺陣の10分ほどの発表会の様子を小さな画面でしたが、まずは見ていただきました。
実はその発表会にもスタッフも急遽参加しており…お恥ずかしや…な気分でした。

高知の去年の能meets展の中の殺陣体験でもそうでしたが
刀の持ち方から衝撃的なお能の斬り組み。
今の殺陣を少しされたり、江戸の時代劇をよくご覧になっている方は必ず違う持ち方をされます。
刀の抜き方ひとつでもう体が疲れてしまったり…

刀の扱い方も大変なのですが、竹の棒に持ち替えて実際の型を丁寧な先生の教え方の元、実践していくのですが、まず大変なのが飛び回り。
これは皆さん苦労されています。
頭で考えるとどっちの足?手?となってしまいます。

大阪の殺陣と違うところは、能楽師の先生相手に斬られるだけではなく、斬る側も参加の方にやっていただくというところ。
約束事行いながらも、理にかなったその動きを身体で表現しつつ…頭でやりつつ身体を動かすことの難しさがあります。
やったことのない動き。
頭もフル回転で身体も使う。
実際にやったからこそその難しさと、頭と体を使う爽快感がわかります。

参加者の方でお稽古をされ、本番前に先生を相手に一度今までやったことを…
「先生の殺気がっ」と声が上がっていたのが印象的でした。
途中で「怖い…」と声が洩れてしまう方も。

最後は先生のあしらいが入りつつ。
とても気の入った斬り組となっていて、思わず拍手をしてしまいましたが…張り扇を置かれて、先生も拍手されていました。
皆さん汗をかくほどの熱演でした!

殺陣をやることが目的ですが、その中に大切なことがたくさん含まれているお稽古、見ているスタッフ側も本当に楽しいアッと言う間の60分の講座でした。

久しぶりに一日三コマの講座。
2講座連続で受講された方もいらっしゃたり、初めての方も多かった今回。2月に引き続き、新橋の盛り上がりを感じて嬉しい日曜開催となりました。
3コマ喋りっぱなし動きっぱなしの林本先生、本当にお疲れさまでした!
 

次回は明日

18日(月) 19時 「安達原」曲解説

こちらはスタッフ一押しの講座。
間に合う方は是非とも今からでもご参加ください!

新橋ご予約はコチラ

是非ともお待ちしております。