能meets北浜「松風」スタッフレポート

能meetsスタッフブログ

スタッフです。

4月27日(土)14時 能meets北浜「松風」

解説開催しました。

こちらは5月25日松華会(大槻能楽堂)林本先生が初めておシテを勤められる事前講座となります。

 

たくさんの準備をしてこられ、道具も運び、万全の態勢に思えました。(もちろんいつもですが)

去年の武田文志先生の「文の会」での音声ガイドが素晴らしくスタッフ陣の期待値も上がっている講座です。

 

 

 

お天気が不安定な中、たくさんのお越しありがとうございました!

先生も今朝がたまでかかったというレジュメ

最初の皆さまへのご挨拶で「こんばんは」と仰っていました。不安。

いつも夜の開催なので間違われたのだと思います。

それほど講座の内容に集中されていたのかもしれません。

 

 

まずはご自身が勤めるお気持ちなどを少し話されました。こちらもシテを勤める舞台を控えているからこその醍醐味ですね。

 

それから元の作者亀阿弥から改編があったこの曲の成り立ちから編成に軽く触れ、このお話が創作であるというお話

そして本編へと

登場のお囃子からもうボリューム満載のお話でした。

更には大切な道具や、松風とツレの村雨の装束の話。

 

道具があるということは、やはりその使い方が難しい…

色々な所作のお話や道具の使い方を聞くにつけ、当日本当にどうなるんだろうかと思いました。

面をかけて、装束をつけて、更に微妙な紐の長さなどにまで心を配らないといけないとは…

 

また今回のツレを勤められる今村嘉太郎先生にお伝えしたお話なども大変興味深いものでした。

当日がますます楽しみになります。

 

 

 

そして能ではここで50分くらいです、と話された場面。

ここで最初の亀阿弥が作った「汐汲」は終わっていたそうです。

ここからが観阿弥の改編部分。

何故この後を作ったのか…作者の意図なども考えるきっかけとなるお話ですね。

 

能らしい弔いの部分。

前半の道具の扱い方の時もそうですが、この曲はツレの存在もとても大切だと感じるお話でした。

当日どうなるのでしょう、そしてどう見えるのか…

 

なんと後半のお話の想いの詰まっていることか

美しい言葉や表現

そしてモノギ(舞台上での着替え)

講座を聞いた後ではここでも色々と感じることがあると思います。当日が楽しみです。

 

 

ここからの先生の謡は講座の実演を超えたものがあったような気がします。当日はどうなるのでしょう。

 

最初から置かれている松の作り物の存在

松越しに見る舞台、松風村雨の姿

本番がとても楽しみです。

最後の謡、講座では先生お一人でしたがとても感じ入りました。

 

舞台のお話を終えた後、先生の見解。

月のお話、そしてその余韻。

美しいといわれる所以が詰まっているように思いました。

 

最後の最後の村雨のお話。

音声ガイドでも衝撃を受けた部分です。

亀阿弥の汐汲

観阿弥の松風村雨

世阿弥の松風

これこそ、当日の舞台でどう感じるのか

文の会でも大変感動した「松風」でしたので、能meetsの講座を受けた後にまたこの曲を見ることが楽しみでなりません。

恋慕のもっぱらなり…ですね。

 

かなり時間がオーバーしたのはやはり思い入れの強さでしょうか、ご参加の皆さまありがとうございました。

 

そして松風にむけて

来月5月17日(金)19時には

先生が参加されている伝統芸のユニット霜乃会の事務局長でもあられて、能楽研究家の朝原さんが主催する

「能のことばを読んでみる会」

こちらでもトークショーの形式で松風の紹介があります!

ゲストはもちろん林本先生。

能meetsとはまた違うお話がたくさん出ると思いますので、こちらも是非とも併せてご参加いただけたらと思います。

 

ご予約は大の会メールでも受付いたします。

noh_dai05@yahoo.co.jp

 

5月25日(土)

大槻能楽堂でいよいよ松華会です。

 

そして本日場所も発表しました

新しい催し!

7月18日(木)19時
能meets能カカリ

扇町ミュージアムキューブ CUBE01

こちらも詳細お待ちくださいませ。

 

 

次回能meets北浜

5月29日(水)19時「杜若」一曲解説

初めて扱う曲です。

 

能meets北浜お申込みはコチラ

 

大阪ではさらに

能meets謡十徳

個人のお稽古はハードルが高いと言う方や

もう一度別のスタイルで習ってみたいと言う方まで!

曲のごく一部を練習しますが、

その曲のあらすじや、言葉の意味を解説し、理解した上で謡うというスタイルです。

お休みの日の午前中に、声を出して1日をスタートしませんか?

 

5月12日(日)11時(受付10:40)

「猩々」

能meets謡十徳のご予約はコチラ

 

場所は去年10月にオープンした

扇町ミュージアムキューブ

 

先月から毎月開催となり、最初の発表にはなかった5月です。

是非!

 

来月は

能meets高知、能meets新橋、能meets宇都宮

他にも3都市に参ります。

是非ともよろしくお願いいたします。

松風の解説は高知でも!

東京でも久しぶり、宇都宮では初の装束解説です!

 

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