名護屋で能を演じました

お知らせ

久しぶりの投稿です。
9月24日(祝)佐賀県唐津市にございます名護屋城博物館ホールにて、「黄金の茶室復元記念 肥前名護屋、煌めく」と題し、解説も交えた能公演を行いました。
名護屋たいう地は皆様ご存知の通り、豊臣秀吉が朝鮮出兵の為そこに城を築き、全国の大名を集結させた場所。こんなにも全国の大名が一同に集まったのはこの名護屋か小田原だと言われております。
そこで長期滞在を秀吉が行うにあたり、やはり軍事だけでなく文化交流も生まれる事となります。秀吉は名護屋城に茶室を築き茶会を行い、また能舞台も作らせて、奈良から能楽師を呼び寄せて能を鑑賞したとか。詳しい話は割愛しますが、そこで秀吉を通じて武士に、能と茶が広まることになります。
能楽師にとって名護屋は大切な場所。そのような所での能公演のご依頼をいただき大変身に余る事と喜んでおりました。
当日は朝に社中の方の稽古をしてから楽屋入り。名護屋城博物館館長家田さん始め博物館の皆様と、今回色々とお世話いただきました佐賀広告センター堀田さん他素晴らしいスタッフの皆様に囲まれ、何不自由なく舞台を勤められました。
「黄金の茶室」が復元されていたり、能楽師ならば勿論知っています「花の小面」という貴重な能面などが展示されているということで、学芸員飯田さんに丁寧に分かりやすく展示物のご説明をいただきながら見学する時間もありました。これも全て、楽屋や舞台の準備、私が申し上げる要望を迅速に聞き入れてくださり、大変スムーズに設営できた事か余裕ができた為だと感じています。
今回は九州在住の囃子方が皆さん他の舞台にいっておられ、関西からわざわざお越しいただきました。
舞台は、15年ほど前に作成した背景の松を描いた幕、そして1年程前に劇団南河内万歳一座の鈴村さんに作成していただきました簡易的な短い柱や欄干を取り付け、能舞台の雰囲気に近付けました。
当日は100名近い皆様にご来場賜り、私の冒頭の仕舞「葵上」に始まり、私の解説から。能と名護屋の深い関わりについてもお話致しました。司会は増田さおりさんが進行をおつとめくださり、最後の半能「巴」まであっという間に終える事が出来ました。
今回の催しで、名護屋城博物館のスタッフの皆様の真摯な熱意が大変に大きなものとして感じられました。私達出演者にも、館内の展示物ご案内いただいたり、図録も全員頂戴しました。
「知っていただきたい」という思いを私もお手伝いできればと、本番の中に、本来はお客様による写真動画撮影はご遠慮願っているのですが、今回は「撮影してもいい時間」を設けまして、お客様皆様がSNS等で、こんな催しがあったと発信していただけるように工夫しました。
終了後も、呼子の社中の方にもお手伝いいただき、早い時間で片付けが終わりました。嬉しかったのは、かつて指導していました当時小学生の山口晃生君が、なんと20歳になってこの舞台を観に来ていただき、久しぶりに話もできました。能のことを覚えていただける事本当に嬉しく思います。
片付け後は子供教室、そして翌日の舞台の為急ぎ東京へ。疲れましたが、心地よい疲労でした。
当日ご来場いただきました皆様、そして名護屋城博物館、佐賀広告センターの皆様大変お世話になりました。