令和四年を振り返って

お知らせ

 もう今年も暮れようとしております。
 依然コロナ感染収まらず、まだまだ皆様不自由な生活を強いられていることかとお察しします。そのような中でも、一筋の光を辿って一生懸命に前に前に進んでいく皆様のお姿を見て、私も大変勇気づけられております。
 令和四年は本当に沢山の活動をさせていただきました。ここにこの一年を振り返ってみたいと思います。
 
 まず本分であります舞台ですが、今年はシテ(主役)が小さな舞台も含めて18回もありました。この数は大変多い事で、舞台人としては喜ばしく、そしてありがたい事でした。
 何よりも、二度延期になりました「第二回 大の会」を六月にようやく開催できました。観世御宗家始め多くの先生方に励ましいただき、ご多忙の中ご出演賜り、「融 舞返之伝」を勤めることができました。
 その他、私の力量を棚に上げ、少し背伸びをした演目に挑戦させていただき、「弱法師 盲目之舞」「清経 恋之音取」等、自身にとりまして勉強になった舞台でした。
 またご依頼を受けて回せていただく機会も増え、一月には地元である大阪府吹田市のメイシアターホール様にて、「吹田新春能」を企画、「船弁慶 前後之替」を演じました。新作能「光秀」の主役も頂戴し、本を作り上げる所から参加させていただき、型付は私が任せていただきました事は大きな経験でした。その他コラボ出演もあり、「カルメン」「ハムレット」も面白い体験を致しました。そうした中で、バレエダンサーなど異分野の方々との出会いも頂戴できました。

 その他の活動としましては、やはり私がスタッフの方々と共に作り続けております「能meets」が大きな成果を上げております。毎月行っております「能meets北浜」もやり遂げる事ができ、令和五年も変わらず続けていく所存です。毎月とはいきませんが東京、そして高知。こちらも現地スタッフの皆様に支えられ、会場作りは勿論、どのような宣伝をするか、どのような企画をすればいいか、いろいろと助けてくださいました。高知におきましては、初の能楽公演「能meets能高知 鬼女ふたり」を開催でき、大阪での公演も含めて、能の世界では珍しいニ都市公演を実施。非常に熱い反響をいただきました。
 新しい場所では、福岡や長崎、京丹後大宮や宇都宮でも開催できました。福岡も宇都宮も知り合いの方がたまたまいらっしゃた事で、こちらもありがたく開催の運びになりました。
 令和四年の「能meets」の活動へご参加いただきましたお客様は講座数45回、公演数3回で合計1055名様。本当にありがとうございました。五年も色んな企画を考えてお届けいたします。

 ラジオ出演やテレビ出演、新聞取材もたくさんさせていただき、あらゆる地域の皆様に触れていただけたかと思います。
 
 しかしながら反省も多く、やはり舞台数が増えたことで時間が削られ、ゆっくりと一つ一つの舞台や講座を稽古・企画する時間を取ることが中々できませんでした。五年は主役の数を絞り、丁寧な舞台、講座を心がけたいと思っております。
 二月四日(土)には大槻能楽堂にて「松華会定期能」が開催され、難曲である「山姥」に挑戦させていただきます。
 十一月三日(祝)は「能meets」五周年記念としまして、大槻能楽堂で「能meets能」を企画。能には珍しく登場人物が大変多く、見応えのある演目「夜討曽我 十番斬」を演じることが決定しました。

 落語・講談・茶道・浪曲・文楽・華道の若手のユニット「霜乃会」も引き続き活動して参り、五月六・七日には本公演を予定しております。

 来年の目標はあえて定めませんが、その時々の具合により、考え方や対処も柔軟的にこなせたらと考えております。

 令和五年もどうぞよろしくお願い申し上げます。