能meets杉江能楽堂 巴スタッフレポート
能meetsスタッフブログスタッフです。
7月24日(日) 能meets杉江能楽堂「巴」曲解説
開催しました。
なんと去年の「鉄輪」解説以来、丸一年ぶりの能meets杉江能楽堂です。
杉江能楽堂が国登録文化財になって初の能meetsとなります。
この日は天気も良く気持ちの良い開催となりました。
杉江能楽堂はトイレがリフォームされていて、更にお客様をお迎えやすくなっていました。
シェードを閉めてもなお、溢れてくる自然光。
もちろん、こんなにいい天気なので舞台の蛍光灯は消しております。
暑い中、たくさんのご来場本当にありがとうございました。
初めてご来場される方や、定期講座である北浜とはまた違うお客様にご来場いただけました。
まずは基本的な
木曽義仲、兼平などの名前をだして巴という人の解説。
北浜と違いホワイトボードなしでの説明。
でも舞台がそのまま本当の能舞台なので、イメージがしやすいのが杉江能楽堂での能meetsの醍醐味です。
初めての方も多くいらしたので、基本的なお能の決まり事のお話や、舞台の説明も含めつつ進めます。
今日は先生もワキから橋掛かりへと大移動で大変そうです。
色々と想いが巡る巴のテーマ。
そして、巴がいつもの能のパターンと違う部分。
皆さん頷きながら聞いていた姿が印象的でした。
そして床几にかけてからの仕方話。
先生が講座のトーンでお話をされていたかと思うと、謡と実演に急に切り替わる瞬間…。
これは普段の講座もそうですが、能舞台だと、拍子を踏む音も響いてより一層空気が変わり、面白いと感じます。
巴、お話自体も先生の持っていき方も相まってとても興味深く、色々と考えさせられます。
義仲と巴のやり取り…実際の舞台を観て、その日にどう感じるのかがとても楽しみです。
最後に先生が仰った
二つの巴「女性」「武士」を見ていただきたいというお話。
書かれていない部分と、だからこそ感じる部分。
そして出てこない義仲のお話。
印象的でした。
まさに事前講座らしい「早く舞台が観たい」という気持ちになりました。
だからこそ、先行発売にもたくさんのお申込みをいただきました。ありがとうございます!
時間オーバーしてしまいましたが、最後まで皆さま興味深くご参加いただき、杉江能楽堂での講座や催しへの関心の高さを感じることができました。
こちらで解説した「巴」は
来月8月21日(日)第四回きしわだ杉江能の曲です。
おシテは味方團先生。
25日よりチケットも発売されます、どうぞよろしくお願いいたします。