能meets札幌4/21スタッフレポート
能meetsスタッフブログスタッフです。
4月21日(日)能meets札幌初開催
いたしました。
場所は札幌市民交流プラザというとても立派な建物の中。
現地の制作スタッフ阿部さんにもたくさんお世話になり、開催できることとなりました。
ご来場の皆さま本当にありがとうございました。
朝から阿部さんと待ち合わせして準備を一緒に。
広くてとても使いやすい場所でした。
お昼も皆で一緒に阿部さんが教えてくださったスープカレーをいただき、午後の2講座に備えました!
少し建物の奥にある場所なので、阿部さんがわかりやすいフロアで案内をしていただいたり、備品や準備も色々とスムーズに進み、本当に現地の方のお力添えがありがたかったです。
13時 入門編+謡
まずは入門編です、この講座を能meetsでやるのも実は久しぶりです。
初めての場所で先生も「緊張してきました」と仰っていました。
能meetsとしてのご挨拶からはじまり、能とはそして能の歴史のお話へと。
何度聞いても面白く、その時その時で新しいお話も入るので新鮮な部分もあります。
教科書には載らない歴史や成り立ち、能舞台のお話(老松と若竹が描かれていて、梅は・・・)などなど、そんなことを聞くとやはり知っているからこそ豊かになるんだと思います。
面白く興味深いお話をきいて能に興味が沸いたところで、謡を。
今日は「高砂」の「四海波」
解説を聞かないとほぼわからない言葉の意味。
そしてわかると・・・これまたたくさんの知識が一気に備わる気持ちになります。
難しいけれど、知ると歴史や当時の文化や日本人の感性などを知ることが出来るんです。
そしてそれを踏まえて更に「田村」の謡
単語は聞き取れても意味が分からない。そして昔の人の感覚と違う部分があり、やはり「知らない」と「わからない」
でも知ると、色々な発見があり、そこに感動します。
最後はあらすじや、そのどの場面なのかなどすべてを解説してから「鉄輪」の謡
丁寧に丁寧に進められた解説で、自分でもこの数十分の間に能の謡を聴いて想像する力がついていると感じます。
実際にまた能舞台を観ると違うことを感じるかもしれません。
これをきっかけに能楽に興味を持つ方、今までより更に待って下さる方が増えると本当に嬉しいです。
15時 舞のお話
2コマ目は舞のお話。
引き続きのご参加の方もたくさんいらっしゃいました、ありがとうございます。
まずは少しシテ方ワキ方、仕方話など能の基本的な構造やルールなどをお話してから「鵺」を見ていただきました。
所作のお話から、幽玄というものの感じ方。
そして、実際に少し皆さまにも体験をしていただきました。
構えと摺り足。
難しいですが、それをわかっていただくことが大切だと先生は言われます。
第一部の入門編でもそうでしたが、ところどころ能からうまれた言葉なども話されて、そのたびに皆さん大きく頷いてくださっていたのも印象的でした。
型のお話を更にお伝えして、ウチアワセやユウケンを取り上げた、能の演出のお話。
そして最後は皆様にも資料をお配りしてあらかじめ説明をしてから「敦盛」の舞。
謡の時もそうでしたが、舞のお話も丁寧に段階を踏んでお話を積み重ねていきます。
その結果知らなかったことを知り、感じられなかったところにも想像が及ぶのだと思います。
帰り際も1コマ目しか無理な方が名残惜しそうに帰られたり、「敷居が高いと感じていたけど、これでちょっと観に行ってみようと思います」というお声がけいただいたり「また来てください」と言っていただけたり、開催できたことを本当に嬉しく思える初開催となりました。
また、公演を観に行きたいと言ってくださった方に京都の松野先生が携わっておられる8月の能公演を林本先生がオススメされたところ、喜んでチラシを受け取ってくださいました!
こうやって北海道でも講座と舞台が繋がっていけば本当に嬉しいです。
ご来場の皆さま、興味はあったけど今回はダメだったという方、ありがとうございました。また是非ともお会い出来たら嬉しいです。
そして現地でお力添えいただいた阿部さん、本当にありがとうございました。
大阪に帰ると来週にはいよいよ
4月27日(土)14時
能meets北浜「松風」一曲解説
来月5月25日(土)大槻能楽堂での松華会で林本先生が初めておシテを勤められる「松風」事前解説です!
チケットもお求めいただけますので是非とも解説と公演を楽しんでくださいませ。