吹田市長との面会!
お知らせ吹田市に移り住んでもう9年程になります。
この9年で地元の知り合いも少しずつ増え、吹田のどこに何があるのかも少し分かりかけてきました。
私は元々は大阪市内の大正区(今でも実家があります)に幼少期より過ごしており、今でも同級生は多くその場所に残っています。
大学も(今思えばご縁があるのでしょうか、吹田の大学です)大正区から通っており、内弟子修行してからは大正の実家を離れ、住み込みになりました。
内弟子中は勿論「自分」の事で精一杯。
つくづく、当時の周りの皆様にはお世話になりながらも大したお返しもできず、不愉快な思いをさせてしまったかもしれません。
やがて10年の修行を終え、実家に久しぶりに戻った私は、年老いた両親を見て、今度は「家族」の事を考えました。
今まで両親と共有した時間がなかった分、一緒に買い物に行ったり、病院についていったりしたものです。
やがて同級生と再び会うようになり「地元」の事を思うようになり、何か自分がこの地元にできる事はないかと考え、アゼリア大正ホールにて5年間、能公演を実施。落語家の桂春蝶氏や狂言小笠原匡氏にもご出演賜り、大正区に人が集まる場所ができればいいなと思い活動致しました。
この最終回を終え、しばらくして吹田市へ引っ越しました。
吹田に移っても、しばらくは自身の仕事の多さに、「地元」となった吹田を顧みる事もできず、朝早くに仕事に出掛け、深夜に帰宅する有様。近所にどんな店があるのかすら気付かない日々でした。
或る時たまたま立ち寄った蕎麦屋さん「梵保庵(ぼんぽあん)」で、大将や女将さんと意気投合。大変よくしていただき、私の舞台もいつもお越しになり、吹田に住まわれてる色んな方をご紹介くださいました。その皆様とは今も深い繋がりを持ってお付き合いさせていただいております。
やがて私のスタッフの方からの紹介で、
吹田メイシアターホールの館長、古矢さんとお近づきになる事ができました
。古矢さんは私の能普及活動に大いに賛意を示してくださり、その事もあってか、一昨年同ホールにて「新春能」の企画を担当させていただくという、大変光栄な機会を頂戴しました。
やがて私は「地元」となった吹田で何か活動をと考えるようになり、千里丘にて教室を開催。メイシアター様や、地元の方からの紹介もあり、本年は吹田市内の小学校にワークショップを行う事もできました。
そしてこの度、古矢さんのお取り計らいにて、吹田市長後藤圭ニ様と面会を!40分程でしたが日本の文化について、そして吹田の様子についてお話を伺えました。
本年私が重要無形文化財総合認定保持者を取得させていただく事が決定しました折にも、早々に祝電を頂戴しておりましたので、その旨真っ先に御礼申し上げました所、「吹田市の中からそのような方が現れて、吹田市長として祝電を打てる事が嬉しいんです」とお言葉を賜りました。
大変気さくに色んな話をしてくださり、あっという間に時間が経ちました。
その吹田で、来年1月、私としましては2回目の「新春能」を勤めさせていただきます。吹田市内にお住まいの方は勿論、その他からお越しの皆様にもお楽しみいただけるよう、現在企画を進めております。
自分の住んでいる所で活動ができること、大変大きな喜びです。
地元に還元するといいますか、吹田以外の皆様が、「吹田に面白い舞台がある、面白い場所がある、面白い人がいる」と感じていただければ、嬉しく思っております。