能meets北浜「草子洗小町」スタッフレポート
能meetsスタッフブログスタッフです。
1月18日(木)19時能meets北浜「草子洗小町」解説
開催しました。
今年初めての北浜です、前回が忘年会でしたので講座は2ヶ月ぶりとなりました。
大阪では3月に林本先生もツレを勤められる大槻能楽堂自主公演公演詳細はコチラの事前講座です。
この日の狂言は山本東次郎先生です、大阪でなかなか拝見できないのでこの機会にぜひ。
今日の解説は「草子洗小町」
今回もかなり手ごわかったそうで…先生が前日もまだ「どうやって話をしようか」と悩んでいたようですし、到着されて準備中もまだ…
果たして…
最初の前置きからいつもの能とは違うストーリー展開に驚きました、そして草子洗小町は人によっては「駄作だ」と、扱われることがあるというお話にも驚き…なぜこの曲を選んだんだろうとも思ってしまったほどです。
しかも3月にそれが上演されるとは…
いつもとは違う興味が沸いたところで、本編の解説へ。
登場人物も多く、お一人での解説なので今日はいつにも増してかなり動き回っての解説です。
流派による演出の違いを実際にその場所に立ってお話され、見せ方によってかわる印象の違いを感じることも出来ました。
そしてなんといつもと違うのは時間も…
「これで前場が終わりです」
と先生が仰ったとき、時間はまだ開始から30分過ぎたところ。
衝撃が走りました…!
能meetsでは、後場がまるまるまだ残っているのにあともう10分しかない!という日もあるほど、前場をしっかり、後場は「観てもらったらわかります」と言ってしまうほどの解説も多かったのですが…。
というのも、そもそも草子洗小町は後場の方が長いそうです。
こういったいつもとの違いにも、実際に観るのが楽しみになります。
が、
随所随所に「こういうところが駄作だと言われる所以です」というのを挟まれます
読み上げられる和歌だったり、表現だったり…
果たしてどうなのか、という伏線も置かれつつ進む解説。
後半は和歌がたくさん出てきて、
更にドラマチックな展開も。
草子洗小町のタイトルにもなった場面では、
その視覚的演出は是非ともみてみたいと思いました。
ですが、やはり後場も「ここはどうなんだろうと言われています」「本当はこういうことはないそうです」といった、この作品の弱点とも思われるような言葉は挟まれていきます。
一体どうなるのか
物語自体もですが、今日の解説の行方もとても気になって仕方ありません。
どうしましょう、最後に「見なくてもいいかな」と思ってしまったら…。
これまでも解説を聞いて「観てみたい!」と思ったにも関わらず、なかなか上演の機会にあたらなかったり、林本先生自体に「面白いですか?」と言われてしまった曲もあるのですが…草子洗小町は3月に大阪で拝見する機会があります。さて、一体どう感じるでしょう。
多くの方にご来場いただき、狂言方も間ではなく、シテやツレと一緒に登場するという今回の内容もあいまって皆さま楽しくご覧いただけたようで、反応も大きい解説となりました。
ありがとうございます。
先生には、北浜の3月には久しぶりの世阿弥の言葉の講座や、新しい謡十徳も始まるので、今後の予定もしっかりと告知お願いしますとお伝えしていましたが…
時間がオーバーしてしまったので、手短に終えられました。
皆様お寒い中、そして雨も少し降ったり止んだりの中、ありがとうございました。
今日は当日にお見えの方もたくさんいらっしゃり、開演までに少しバタバタしてしまいました、大変失礼いたしました。
次回能meets北浜は
2月19日(月)19時 自然居士 解説
能meets北浜お申込みはコチラ
能meets北浜は4月の予定まで決まっております!
チラシには日程未定でしたが先日発表した通り
4月27日(土)14時 松風 解説
こちらは5月25日松華会で林本先生が初めておシテを勤められます!
2月3月の能meets北浜や、2月の謡十徳で松華会チケットを販売いたしますのでお気軽に受付にお申し付けくださいませ。
大阪では新しい体験型講座
能meets謡十徳
が、いよいよ来月から始まります!
個人のお稽古はハードルが高いと言う方や
もう一度別のスタイルで習ってみたいと言う方まで!
曲のごく一部を練習しますが、
その曲のあらすじや、言葉の意味を解説し、理解した上で謡うというスタイルです。
お休みの日の午前中に、声を出して1日をスタートしませんか?
初回は
2月25日(日)11時(受付10:40)「高砂」
場所は去年10月にオープンした
扇町ミュージアムキューブ