能meets高知 5/13 スタッフレポート

能meetsスタッフブログ

スタッフです。

5月13日(月) 能meets高知 2講座 開催

しました。

 

去年の11月から半年ぶりの能meets高知です。

会場はいつもお世話になっている高知県立県民文化ホールさま。

エレベーター横にもしっかりご案内いただいております!

 

 

いつものヨシダワークスの吉田さんと西本さん心強いお2人!

 

 

一曲解説二本立て。

 

今回たくさんのご予約いただきました!

なんと関西からも…

本当にありがとうございます。

 

 

13時 高砂 一曲解説

 

吉田さんの前説、ご挨拶から

高知へ来るようになって5年と…もうそんなになるのだと改めて感慨深いです。

 

 

高砂という曲そのもののお話から。

そして丁寧に舞台の解説も。

県文ホールは広いので、橋掛かりもしっかりと設置できます。

 

 

枝葉にわかれる高砂の解説。

更には、何故ここでこういう動きをするのか、それをまたも後でわかりますと

先生自体も相当組み立てないと見失いそうなお話です。

 

image

 

和歌の事、万葉集、古今和歌集

本当に色々なことが絡んできて、知識がないと、その背景を知らないと本当に楽しむことが出来ないと改めて感じます。

が、わかると更に深いところまで感じられ豊かなものを得られます。

 

四海波のお話は教科書には載らない、でも大変面白いところです。

前回北浜で聞いたはずの解説でしたが、新鮮に感じるところや、ここここ!と思うところ、更には先生が経験を経てまた更に感じるところもお話くださっているのが分かります。

 

 

かなりの時間を費やして前半終了。もう講座時間の8割以上をつかっていました。が、高砂の大事な部分は前半に詰まっていますと。

間狂言の解説を挟んで、後場へ

有名な「高砂や」

そして太鼓も入っての「デハ」

スカッと舞う「神舞」

簡潔な後半。

前半で置いて行った大切な部分。最後にそれをこの作品が世阿弥の作品であるというお話で締められました。

広がって広がってそして集約していく解説。
いかに高砂が目出度いか、そしてそれが何故か
長寿、夫婦愛、それだけでも素晴らしいのですが、和歌で文学で、そして文化で、平和を願っていること。
それが世阿弥の作である、ということ。
作品のその向こう側に触れたような気持ちでした。

 

 

実演もかなりしっかりとされお疲れの先生

お昼の解説終わりで休憩…なのですが、この時間で打ち合わせを!

県民文化ホールの担当者様と、いつもお世話になっているヨシダワークスの吉田さん、西本さんと。

ええ、打ち合わせです!

実は来年2月ごろにまた高知で催しを…と、企画しております。

また詳細お待ちくださいませ。

 

 

そして少し休憩を挟み…

とはいえ今の打ち合わせを基に早速資料を作成したり色々計算したり、夜の道具を準備したり

吉田さんも西本さんもそれぞれのお仕事を…

お忙しい中本当にありがとうございます。

あっという間に2講座目です。

 

19時半 松風 一曲解説

 

こちらも大阪ですがもう今月初めて林本先生がシテを勤める曲。

北浜で聞いた解説も本当に面白かったのですが、今回も舞台が近づき、更には先日お稽古も師匠につけていただいたということで、楽しみが増しておりました。

 

時間が限られているうえに「こと多き能」世阿弥が言う「松風」なので前置きはほぼなく本題に。

 

後で大切になってくる

タイトルの編成のこと

お能の始まり方

登場音楽の意味

まだまだ始まったばかりでも既に情報が多いです。

 

 

松風と村雨の登場。

そして汐汲みの様子

掛詞が多く難しいけれども美しい謡と、ほぼ動きのないところからの、汐汲み車や、それを引く紐の使い方。

知らなければ、面白いと感じるかどうかわかりませんが、やはり解説を聞くと、実際にどう思うのかどう感じるのかが楽しみになりますし、動きも当日どうなるのかと興味が沸きます。

 

 

前回も思いましたが、衝撃なかつてこの曲が出来た当時の終わり。

そして観阿弥が作った部分へ。

 

そして松風と村雨のお話、あわせる動きや細かい約束…そしてそれが何故なのか

実際に林本先生が今月下旬25日にはツレの今村嘉太郎先生の村雨とどんな松風を見せて下さるのか…どんどん楽しみが増していきます。

 

 

解説を聞いた今、

松風村雨、二人の所作・松風がふと見る仕草

僅かな、でも大切な動き

月はひとつ影はふたつ、この言葉

最後の舞、その時に謡う行平の歌

松越しに見る舞台

色々と想いを馳せることが出来ます。

25日、見て聞いてどう思うのか…

 

やはり、能meetsの醍醐味は、講座から繋がる能舞台だと感じます。

 

高知の皆さまは大変熱心で、お昼も夜も横へ広げた席が先着順に前列から埋まっていくのが大変印象的でした。

当日ご参加の方もいらっしゃっり、昼も夜も盛況に終わりました!ご来場本当にありがとうございました。

 

 

次回能meets高知はまだ未定です。

が、必ず今年開催いたします!

決まり次第こちらでお知らせさせていただきます。

 

 

そして来週は

能meets新橋

5月19日(日)

12時半 装束 解説

15時 弱法師 一曲解説

年に1回ほどの日曜開催の新橋です!

装束は4年ぶりほどになりますね。

是非ともご参加ください、楽屋でのルールは目から鱗の数々、そして弱法師解説もご参加お待ちしております!

新橋ご予約はコチラ

7月以降の予定も決めて行っておりますので、こちらもお待ちくださいませ。

 

翌日は能meets宇都宮

5月20日(月)

栃木県立総合文化センター 古典芸能練習室

19時半 装束 解説

すでに多数お申込みいただいております!お早めに

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