能meets新橋「葵上」スタッフレポート
能meetsスタッフブログスタッフです。
10月17日(月)能meets新橋「葵上」解説
を開催しました。
こちらはすでに高知と大阪では行った、10月30日能meets能大阪公演の事前解説です。
高知でも大阪でも好評だったので、新橋がまた楽しみでした。
林本先生は前日は山階会で能「一角仙人」のツレを勤めてからの能meets新橋。
東京の舞台で先生の出演をご覧いただく機会があるのは、新橋のお客様にとっても能舞台に足を運んでいただくきっかけになると思うので今後もあれば…そしてまたそちらの事前解説などが出来ればとスタッフ陣も思っています。
この「葵上」は大阪の先生のおシテ舞台ですが、オンライン配信も予定していますのでその為にも是非とも受けていただきたい講座でした。
能meets新橋はいままでもう10度以上行い、大阪の北浜に次いで多い講座数です。
なので、延べ参加人数も増えてきたこともあり、最近は久しぶりの方や常連の方などが入り交じりお客様が少しずつ増えている感覚があるのが嬉しいです。
見どころも随所にいれつつ解説は進みます。
そしてそれは時に先生の体験から面白く語られるものであったりもします。やはり葵上自体を先生が経験されていることもあり、いつにも増して体験談が多く、実際に舞台を観るときの参考になります。
葵上はとても演劇的にも面白い表現が多くそのお話がとても興味深いところです。
何を表現して、何を省略するのか
それによってどんな意味が効果が生まれてくるのか。
更に距離や、向きによる演出方法。
知らずに観ていると見逃してしまうことや、わからない部分がやはり多いと改めて思います。
その中でも世阿弥の演出や脚色、独特の手法のお話は面白かったです。
やはり今月末に本番を控えているので、
当日私はこれとは違う演出を考えています
という気になる言葉を挟みつつ…
実演にも力が入っているように感じます。
舞台に向けてお稽古もされているんですが、
林本先生の場合は能meetsや他の講座で何度も葵上を多面的に観て、話される機会があります。
今回の葵上も、高知・北浜・新橋、そして徳島城博物館でも明日解説されます。
その時その時のお客様によって少しずつ変えながら何度も講座を重ねることもまた、お稽古とは違うものを積んで舞台に臨まれているんだと思います。
後半の「イノリ」の部分は何度聞いてもドキドキしますし、早く舞台が観たい!と思わされます。
そして、最後の「葵上」のタイトルに含まれた意味を先生がどう解釈するかのお話。
本当に面白いです。
明日始発でまた先生は徳島に移動して、最後の葵上解説をされてから今月30日の能meets能大阪公演に臨まれます。
いよいよ、です!
今年の新橋の曲解説はこれで終わりです。
次回の能meets新橋は
12月28日(水)19時
トークショーとなっています。
先生が呼ばれることはありましたが、能meets新橋としての企画では初の試みです。
しかもテーマが「能楽師は現代演劇をどう見るか」
先生が9月のTTR能に出演されたときのパンフレットの出演者アンケートで「最近の趣味」として答えておられた「現代演劇鑑賞」そちらが大いに活かされた内容となると思います。
ゲストはその二日前まで東京公演をされていた大阪の劇団「空晴(からっぱれ」の座長岡部さんと劇団員の古谷さん。
古谷さんは前回の能meets能「国栖」の解説時のナレーションで出演いただきました。
こちらもいつもと違った趣向ですので是非ともご参加お待ちしております!
来年の新橋の予定も決まり次第告知させていただきます。
そして何より!
今月30日の能meets能大阪公演。そして11月に予定しているオンライン配信をお楽しみにしていただけたらと思います。
もちろん能meets能は
大阪公演・高知公演ともに
まだまだチケット発売中です!
※正面席は残り僅かです!
高知で前日の11月19日に開催の実演付き講座
能meets高知「神男女狂鬼」も受付中です!