能meets北浜「雲林院」スタッフレポート
能meetsスタッフブログスタッフです。
11月2日(水)19時 能meets北浜「雲林院」曲解説
を開催しました。
当日のお昼に出来上がったといテキスト。
前日は夜遅くに徳島のお稽古から帰って来られて途中で寝てしまったそうです。
なんと今日明日が連続で能meetsというスケジュール。
終わってすぐに明日11月3日「正尊」のテキストに取り掛かりますと先生。
つい三日前に能meets能「葵上」が終わったばかりで、中々テキストに取り掛かる時間がなかったようです…。
本当にお疲れ様です。
雲林院は今まで、仕舞でしか見たことがなかったのでお能自体がどんなお話か知らずにおりました。
しかも気になるサブタイトルが…
まずは伊勢物語に触れてから雲林院本編に。
あまりに膨大な伊勢物語を網羅した説明をするのは無理だと午前3時に気づいたと先生…
雲林院にちなんだ部分と、事前知識のみ話してくださいました。
こういった枝葉にわかれることが「能を知れば歴史や文化を学ぶこと」にも繋がりますが、全てを知識とするにはかなりの時間がかかると改めて思いました。
実際に本編の解説が始まっても、たった2行でかなりのことが説明されていたり、少ない動きで実際にはかなりの移動距離であったりと、凝縮された表現が本当に難しく、でもわかると面白いと感じます。
みっちりとシテとワキのやりとりを実演も多く取り入れていたように感じた今回。
動きがほぼなく、謡をじっくりと聞けた印象です。
和歌もふんだんに引用されていて、解説を聞いているとイメージが広がりますが、知らずに観ていてはもったいないことになりそうです。
ほぼ動きのない前半。
そして間狂言を挟んで後半。
後半も舞はありますが、動きとしては派手ではなく
やはりあまり動きはないということです。
しかし描かれる場面を林本先生の謡で聞いていても、その使われている言葉から美しさを感じることが出来そうだと思いました。
実際に色々な場面を美しく描写されている曲だそうです。
言葉にできない美しさ…実際の舞台を観てみたいと思いました。
観る方にとってもかなり準備がいる試されているような曲であり、もちろん演者によってもいつも以上にかなり印象が変わりそうな曲だと感じました。
最後に聞いた「雲林院 古式」こちらも是非とも観てみたいと思いました。見比べてみたいですね。
冒頭いきなり「本日も能meets能にお越しいただき…」と話し始めた先生。
お疲れなのかと心配しましたが、講座中はまったくそんなこともなく「今日こそは早く終わります」という言葉もいつも通りそんなこともなく時間は少し過ぎて終わりました。
次回能meets北浜は
11月に2講座目!
25日(金)19時「能面」解説
北浜では初めて、大阪では久しぶりの「能面」解説。
初心者の方ももちろん、更に一曲解説で勉強されている方にも楽しんでいただける内容です。
この機会に、お知り合いをお誘いいただくのもいいかもしれません。是非ともお待ちしております!
そしてなんと
明日も大阪で能meets!
11月3日(祝木)13時
能meets殺陣(杉江能楽堂)
「正尊」曲解説
仕舞
能meets殺陣発表会(斬り組実演※10分程)
ゲスト:武田宗典・武田祥照・上野雄介
盛りだくさんで豪華な内容です!
まだまだ予約をお待ちしております。