能meets北浜「弱法師」スタッフレポート

能meetsスタッフブログ

能meetsスタッフです。

5月21日(土)北浜RONDO 能meets北浜「弱法師」曲解説

開催しました。

こちらは7月16日(土)に開催される松華会で林本先生がおシテを勤められます。

土曜開催ということもあり、たくさんの方にご来場いただきました。理由は土曜ということだけではなく、やはり先生がおシテの公演は皆さん期待されてこられている空気が伝わります。

先生ご自身も「難しかった」と仰った今回の「弱法師」
物語と同様静かに始まった印象でした…

盲目であるはずの能面、それが意外と他の能面よりも見えるというお話でしたが、実際には目線が下方向へ向いているので
「みえる」わけではないところがやはり難しいですね…
その能面の下の実際の目のお話、こちらも色々な考え方があるのだと思いました。

スタッフも実際にかけさせていただきましたが、先生に
「細い方が意外と見えるでしょう」
と、言われましたが

「いや、どっちも見えません」
ときっぱり言ってしまったほどです。やはり能面をかけての舞台というもののすごさを感じます。

杖の付き方の解説と実演も大変興味深かったです。
心得と、実際と。
知っていることが大事なんですね。

声の種類の実演の時は思わず見ている方からも、声があがったのが印象的でした。
実際に聞いてみてわかることが能にはたくさんあり、
今までと舞台の見え方が変わるだろうと思えます。

歴史や、作者である世阿弥と元雅のお話などにも枝葉にわかれつつ、しっかりとテーマを提示しながらお話を進めていかれます。
そしてところどころ
「ここは当日をお楽しみにいただけたら」
「このセリフを皆さんはどう受け取りますか?」
と、本番が楽しみになる質問や解説。
7月の松華会まで覚えておかなければいけませんね…!

先生が松華会で勤める小書きの「盲目之舞」のお話もとても興味深いものでした。
例えなども入れられ…ちょっと笑いもおきたりしつつ…でも実際に舞台を拝見してどう感じるのかとても楽しみです。

最後の最後の先生のかつて経験した「教え」のお話。
そこからの先生のひとつの解釈。
それもまた皆さんからも声があがりました。

あとあじ
そこで終わるわけじゃない
その後

広がりがあることこそが、面白いですね。
もちろんそのためには観る側の想像力もかなり必要です。
その材料を、その日の舞台でどういただけるのか、
全てを含めて、ますます当日が楽しみにになりました。

始まる前は「今日こそ短くなるかもしれません」と仰っていましたが…もちろん時間はオーバーです。

スタッフの中には先生が弱法師の仕舞を見た者もいるのですが、仕舞を見た時の感覚…そしてそれがお能ではどう感じるのかが楽しみだという意見もありました。

お能の事ではなく、歴史や昔からの教えなど、知らなかったことを知ることが出来る能meets。
本日も皆さまありがとうございました。

是非とも7月16日(土)13時~大槻能楽堂
松華会
詳細コチラ
お越しくださいませ。

先生はこの日、すぐさま池田薪能の会場へと向かわれました…。
明日は早朝に高知へ出発です…。

次回は
能meets北浜は

6月5日(日) 11時/14時 2講座
11時 融前 ~ワキは融をどう見るか~
ゲスト ワキ方福王流 江崎欽次朗さん
14時 融後 ~笛が奏でる遊楽の心~
ゲスト 笛方森田流 斉藤 敦さん

こちらはもう何度もお知らせしております

6月12日(日)14時開催
第二回大の会「融」
の事前解説。

いつもなら一ヶ月~二ヶ月前の講座で解説をして、チケットのご購入をお願いしたりするのですが、こちらはもう2年前から延期になっており、もうチケットも2年前から楽しみにお持ちいただいている方もいらっしゃいます。
大阪でも前半のみ講座を終えていたりと…いつもとは違います。
なので、趣向も変えゲストをお呼びして、思い切って一週間前に曲解説を!
講座の記憶が鮮明なうちに舞台をご覧ください!!

能meetsから能舞台へ、道を創りたいと仰っていた先生の想いが一番こもっている講座となりそうです。
東京での解説も大変素晴らしかったこちらの「融」解説。
舞台への想いも相まって…当日が本当に楽しみです。

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