能meets北浜「夜討曽我」スタッフレポート
能meetsスタッフブログスタッフです。
7月30日(日)14時 能meets北浜「夜討曽我」
開催しました。
いよいよ!第四回 能meets能の事前講座です!
チケット最先行発売もあると言うことからか
日曜開催、たくさんの方がお越しくださいました。
暑い中本当にありがとうございました。
入口にも今日はポスターを貼らせていただきました!
実は杉江能楽堂で開催した能meets殺陣の時に、夜討曽我の一曲解説はしているのですが、やはり林本先生ご自身の舞台前ということと、時間も今回の方が長い設定ですので先生も予習復習に余念がなかったようです。
講座前にもホワイトボードに準備を…
しっかりとチラシをお見せして11月3日の公演のお話したあと、早速解説へ。
まずは家系図…こちらだけで1時間半費やしてしまいそうなお話ですと言われつつ…
更にはキャスティングのお話もされて、こちらは公演を前にして、前回にはなかった部分で、とても興味深いものでした。
もうすでに先生ご自身もお稽古をされている夜討曽我
実演を交えながら…というのはこの能meetsの一曲解説ではいつものことなのですが、ご自身の台詞でない部分の謡もいつもより響いてくるように感じました。
当日はこのセリフは林本先生の台詞ではないのですが、関係性があるからこそ想いがこもっていると。ただ、それすらも当日他の先生がどう演じられるかはわかりません…そこがとても楽しみです。観る側も色々と想像が膨らんで公演に臨めると思います。
さわりですでに熱い人と人との関わり合い…
そのやりとり。
そして形見の見解。
今と昔の違いや、人によってその形見をどうとるか…
時代背景などを知っておくと、それが舞台を観た時の下地となって自分の感じ方が変わりそうです。
また先生がかつてご覧になった舞台のお話もしてくださり、たったひとつの仕草ですがやり方によって、捉え方がどう変わるのか…そんなお話もとても面白いものでした。
前場のただただ事実を述べていく会話
それをどう捉えるか…もちろん演者のやり方によっても変わってくると思います。準備をして、こちらも用意をして当日、どう見えるのかを楽しみたいと思います。
間狂言でまた驚く展開。
以前杉江能楽堂での解説は能meets殺陣の発表や仕舞もあったので70分弱でした。
が、今回は後場の解説に入ったのが80分の時点でした。
いかに熱が入ったか、わかっていただけると思います。
非常に激しい動きが多い後場
話を聞いているだけでも胸に来ます。
更に、謡と終わり方。
今日感じたことと、当日感じることの差がどうなるか…
思うだけでもう楽しみで仕方ありません。
そこにはないものを美しく見せる
幽玄の世界
儚い舞や、美しい謡。
もちろんお能の魅力であり、好きな方も多いと思います。
が、無常を描いた切羽詰まった時代に生まれた「熱い」思いを持った人たちの生きざま。
いつもは内に込める力が、外にも溢れに溢れ出た夜討曽我。
どんな静かなものも内にはすごい力がこもっているのがお能であると思うのですが、それが外に出た時…すごい力となってこちらに迫ってくるのだと今日の先生お一人の解説を聞いていても思いましたが、それが当日は…お能でも一番多い登場人物が演じる「夜討曽我 十番斬」
更に今日の解説で、その中にも内に込めた思いがあり、なにもしていないところ、少ない動きに、何かがある。そういった面白みも十分に感じられる曲だと思いました。
どうぞ、お見逃しなきようよろしくお願いいたします!
会場にもオーナーの青山さんが額に入れてポスターを飾ってくださいました!
次回能meets北浜は
8月21日(月)19時 石橋 一曲解説
こちらにはゲストとして神戸を中心にご活躍の
能楽師シテ方笠田祐樹さんをお迎えして開催いたします。
笠田さんは9月17日湊川神社神能殿でこの石橋を独立披露の会として披かれます。笠田祐樹さんHPはコチラ
記念すべき催しにむけての色々なお話が聴けると思います!
楽しみですね。
本日講座後に先行予約をさせていただきましたが
たくさんのお申込み本当にありがとうございました!
皆さま良いお席は早めのご予約お待ちしております!!
第四回 能meets能
夜討曽我 十番斬 片時も忘るることは ー
前売りチケットは8月1日10時より発売開始です!