能meets北浜「俊寛」スタッフレポート

能meetsスタッフブログ

スタッフです。

9月27日(土)14時能meets北浜「俊寛(しゅんかん)」一曲解説

開催しました。

 

 

能meets北浜、前回は前々回から10日ほどで開催したので連続したイメージでしたが、今回はそこから約2カ月弱経ってるので、久しぶりな感覚です。

いよいよ!10月18日(土)松華会(湊川神社神能殿)で、林本先生が初めてシテを勤める曲

「俊寛」

なので開催も久しぶりの土曜日のお昼間!

貴重なお休みの日の昼間にお集まりいただきありがとうございます。

今月15日の謡十徳でも「俊寛」でしたが、北浜ではより踏み込むので、スタッフも大変楽しみにしておりました。

 

さっそく最初に10月18日のお知らせをされ、

色々な芸能にも取り上げられている「俊寛」ですので

元となった物語や、歌舞伎での描かれ方なども事前に少しお話がありました。

 

 

たった2行にどれほどの意味があるのか、

向かい合って謡っているだけの中に、どういう意味があるのか

また演出の方法も一通りではないこと、その演出をするときにはどういう理由で選ぶのかなど、

興味深い能の演出法も聞くことが出来ました。

知っていると楽しめます。

 

 

能面も「俊寛」のみにしか使わない(基本的には)「俊寛」というもの。

しかもそれにも種類があり、その表情の違いやそこからの印象の違いなど

今までも講座を受けていると、専用の能面というのがまた特別感を増すように思います。

 

登場してからの「鵺」にも出てきた和泉式部の和歌。

これも知っていると何を意味するのか、こちらの想像が膨らむ部分です。

 

また全く知らなかった単語「道迎え」

見た目で「お酒」を水と判断する歴史的背景

こちらも聞いてみて「わかる」こと。それが知識になります。

 

端々で「俊寛」の人となりが滲みだす言葉や演出

そこを当日も楽しみに観たいと思います。

元となる物語がある演目ですと、その歴史背景や引用元のお話を知ること勉強することは大切ですが

だからといって、見方を固定してしまうのは良くないという先生のお話。

日ごろから能meetsではお伝えされいますが、大変頷けます。

実際それは下地にあるとして、自分がその当日の舞台の演者によってどういう印象をうけるかは楽しみにしたい部分です。

 

シテが見る荒涼とした風景

それにシンクロするシテの状況

 

聞いてて良かったと思う解説です。

ともすれば見逃してしまうかもしれないような僅かな動きですが、

話を聞くことによって、実際にどう感じるかが大変楽しみになりました。

 

 

おシテを勤める曲ならではのお話

稽古をしていて何が難しいと思うのか…何が大切かを感じるか

そんなお話を聞くことが出来ました。

 

赦免使が、俊寛に渡す赦免状

その部分だけでもどれだけの捉え方があるかを、何通りもお話や、演出の仕方、実際の平家物語のお話もされ

こちらの想像力が掻き立てられました。

講座を聞きながら「こういうことかな?」などとも思いましたが、また当日の舞台では変わるかもしれません。

事前講座はそれが大変面白く楽しみです。

 

またその赦免状を読まれる場面での俊寛の居方。ここも見どころだと思います。

その赦免状を俊寛が読んだ時の「台詞」は、講座の実演でも聞いていて色々感じるものがありました。

 

またクドキといわれる能の謡の部分も、面白い例えで解説くださり、表現としては地味な部分なのかもしれませんが

それがとても楽しみなりました。

やはり「なんとなく」見てしまうのは勿体ない、それほど能の表現は動きが少なくなればなるほど、面白く深いのだと改めて思います。

 

途中ツレの康頼、成経に関しても少し先生の経験談からお話をされ

当日の今村哲朗先生、笠田祐樹先生のやりっぷりも楽しみになりました。

 

 

船の綱にすがる俊寛

そして遠ざかる船を見送る俊寛

 

それを見ていた赦免使、康頼、成経の俊寛を慰めるような謡

観世流ではその三人で謡うそうですが、赦免使(ワキ)が謡うかどうかは、その人の捉え方で違うそうですし

シテの意向もあるそうなので、これも当日のおたのしみです。

 

 

最後の場面

音響効果や映像効果があるわけではないので、見る側にも想像することが委ねられるのですが

きっと解説を受け、舞台を見ていれば、それぞれの情景が浮かんでくるのだと思います。

 

 

物語が終わった最後に、付け足された先生のお話。

別に島流しではなくとも「孤立した人間」に俊寛の立場を例え

最後の最後に康頼、成経側に立った見方

だからこそ、その最後の「三人」の謡。それは誰の「声」なのか。

そしてそれにすがるしかない「俊寛」の最後の言葉。

これは…当日観るしかない!そんな気持ちになった締めくくりのお話でした。

 

和歌や、漢詩、他の作品の引用もあり、決しても簡単でも、派手な動きがある曲でもありませんが、その分心の動きがそこに凝縮されている場面がたくさんあると感じられる解説でした。

林本先生が表現される「俊寛」がどういう人物に感じるか、今日の講座を聞いて更に楽しみが増しました。

 

「俊寛」のおシテが決まったとき、言って良いタイミングになってからスタッフ陣は聞いたのですが

先生が本当に嬉しそうだったのが印象に残っています。

勤めるにはまだ若いとも思われるような曲のお許しが出たこと、

いつかやってみたいと思うとお話には聞いていた

「俊寛」

 

またその解説は

謡十徳から始まり、本日の北浜

週明けの高知と、

能meetsではないですが、徳島城博物館、奈良シニア大学と

講座を重ねて、いよいよ来月松華会での初のおシテです。

皆さま、どうぞお越しくださいませ。

 

次回 能meets北浜

10月14日(火)19時 世阿弥の言葉~花とは?~

久しぶりの世阿弥の言葉解説です。こちらは今、林本先生ご自身が書物を読んだりと勉強をしなおしていると仰っていて、開催をしてみたいと…

いつもはスタッフがやってほしいとせがんでの開催が多い「世阿弥の言葉」

とても楽しみです!皆様是非ともお越しください。

北浜ご予約はコチラ

 

松華会のチケットもまだまだ承ります。
noh_dai05@yahoo.co.jp
に、お名前とご連絡先などお知らせくださいませ。

そして週明けは高知へ!

能meets高知9月29日(月)

14時 謡十徳「鉄輪」
19時半 俊寛 一曲解説