このメンバーで!

また、この舞台がやってきました。
能と現代演劇が一つになる。今回第3弾となります「能×現代演劇 WORK #3」。

能に「舎利(しゃり)」という物語がありますが、その話を題材に作り上げる、その名も「韋駄天」。

「舎利」とは、仏の歯の事。釈迦の死後、彼を慕う人たちがその骨を取り合い、聞くところによると何百万にも分骨されたとか。そのような事実がこの物語を生んだのでしょうか……。

京都の泉湧寺にも仏骨が収められています。ある僧が一目舎利を拝みたいとやってきます。同じくその場に現れた一人の男。彼も舎利を目の前に、この尊さを語ります。しかし、ふと見るとその男の様子がおかしい。男は「許し給えやお僧達」と周りの人達の目を眩めて、その紛れに舎利を奪い、天井を蹴破り去っていく……。

と、能はここで前半終了。後半は舎利を奪い取った鬼が、宇宙空間を逃げている所に、背後から突風の如く駆けてくる神、韋駄天。二人の壮絶な舎利争奪戦が始まります。

今回は「舎利」の物語を、能と現代演劇で表現します。毎回タッグを組んでいる脚本家、林慎一郎氏が先日、その本を書き上げました。今度の出演者と顔合わせ、そして皆が初めて手にする脚本。おそらく自分がどの役をするのか分からないまま本読み。私もその本読みを傍で聞かせていただきましたが……おもしろい!

話のネタばらしをしてはいけないので内容は触れませんが、この写真のむさくるしい……いや失礼、男くさい……いやいやこれもすみません、とにかく男達が作り出す世界に期待大!

これまでは、男女混合のチームでした。第1回目「紡ぎ歌」では前半を演劇、後半を能で。2回目「心は清経」は演劇中心で、能の演技がそれを装飾。

今回3回目「韋駄天」は、どのような構成になるのか、皆さん楽しみにしていてください。

700年も昔から続く能の物語、古臭い、埃がかぶっているようなイメージに捉えられる事が多いのですが、「能は現代にも続く普遍的なドラマ」です。

林氏が、能のドラマを自在に表現していく。そのことがまた逆に、能が色あせたものではないことへの確認につながる。

いつもの能公演とは違いますが、この舞台をご覧いただいて、さらに能への興味を深めていただけるものと思います。

「能×現代演劇 WORK♯3 韋駄天」
日時:平成29年8月20日(日)17:00開演(16:30開場)
会場:山本能楽堂(大阪市中央区徳井町)
料金:一般前売3,000円 一般当日4,000円

主な出演者 
能「舎利」シテ林本 大 他
現代演劇 
小笠原 聡・加藤智之(DanieLonely)・小坂浩之・上瀧昇一郎(空晴)・村山裕希(dracom)

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