一年ありがとうございました。
お知らせ早いものでもう一年が暮れようとしております。
今年もコロナ感染で世界が大きく動きました。
このような時でしたが、能楽師として出来る範囲で色々と活動をさせていただきました。
あらゆる会場で能の普及に努めてまいりましたが、お越しいただきました皆様、本当にありがとうございました。
この場をお借りしまして御礼申し上げます。
「能meets」では特に沢山の活動を行いました。
まずは能meetsでの本公演「能meets能」を2回も開催出来た事。
その2回共に配信にも挑戦させていただきました。
高知では本格的な舞台を行う事ができ、東京におきましても開催回数の増加、そしてホームであります大阪・北浜では、中止になった回もございましたが、月1回定期的につつがなく開催出来ました。
同業の能楽師からも能meetsの存在を沢山の方々に知っていただく機会を得ました。
令和3年能meets総動員
北浜・高知・新橋等能meets主催講座(34回)670名
主催ではなくても能meetsの活動や、本公演である能meets能も含めると、
約1100名
本当に嬉しい数字です。
来年は長崎・福岡、そして広島・愛媛にも行かせていただく事が決定しております。
能meets能も現在スタッフの方々と企画中です。
また芸事におきましても、大曲「井筒」に挑戦させていただきました(勿論反省点多々ございました)。
5月には後輩を祝う為に高砂神社で「高砂」を演じる事ができたのは私にとりましても大変嬉しい一日でした。
能と現代演劇の融合、これは私の悲願の一つでもありますが、それが実際に形になり、3月に吹田メイシアターにてファミリーミュージカル「ヒトクサリの大会」に参加。
TVではABC放送「THE GREATEST SHOW-NEN」という番組にてAぇ!Groupさんに能楽指導を致しました。
様々なジャンルの方々と触れ合う事ができ、それを踏まえて能楽師として一歩進めそうな気がしております。
またその経験は、我々が結成しているユニット「霜乃会」の中でも生かされると感じています。
令和4年は、まず1月8日に吹田メイシアター中ホールにて「新春能」が開催され、ありがたくも「船弁慶」主役を勤めます。
翌月13日は同じくメイシアターの大ホールで、「カルメン夢幻」と銘打って、能とクラシック音楽、バレエとの競演に挑みます。
3月8日には福知山で新作能「光秀」主役を頂戴しております。
同月に杉江能にて「邯鄲」も勤める事になっております。
そして何よりも、2度中止に追い込まれました「大の会」の開催、こちらが私の一番の思いです。
観世御宗家始め沢山の先生方先輩方に支えられ、自身の力を試す上でも、そして自身ですべての会の運営を行うという意味でも、私にとっての大切な階段です。
是非皆様足をお運びいただきたく存じます。
これからも色んな発想で、しかし奇をてらう事もせず、皆様にお伝えして参ります。
この一年本当にありがとうございました。
令和4年もどうぞよろしくお願い申し上げます。