能meets宇都宮4/2スタッフレポート

能meetsスタッフブログ

スタッフです。

4月2日(日)能meets宇都宮

を栃木県総合文化センターで開催しました。

新年度最初の能meetsは、

三度目にして日曜日開催の能meets宇都宮。

2講座の開催です。

年度はじめでしたが、お時間を作ってお越しいただきありがとうございました!

毎回こちらでお借りしている古典芸能練習室は広く、使いやすい場所で会場に入るだけでこちらもグッと気が入ります。

12時「謡(うたい)のお話」

ますば謡という言葉の解説を少ししたのち

ほぼいきなり冒頭で

田村の謡

意味を知らずに聞くとわからない能の謡

字で見てもやはりわからない…

それを説明して、能を楽しむためには予め準備が必要だという大切なお話

そこから

能の歴史を絡めながら基礎的な「謡」のお話。

そこからまた竹生島の謡

少し慣れてきて「聞こう」として聞くと、少し言葉が聞き取れる感覚。

皆さまからの聞き取れた言葉がいくつか出ました。

内容のお話だけでなく

今日は少し

声の出し方、発声の体験を。

皆さまお上手でした!

最後に先生が見せてくださる後ろに引く声の使い方は到底すぐには真似できないものですが…

声の出し方も、そして言葉も難しい

そんなことを知った上で

最後はしっかりと状況を説明してから

恋重荷の謡

わかる!という感覚が最初よりも感じられます。

難しいということを知った上で

そして謡う部分の解説を聞いた上で

その準備があるとないとでは全然違いという先生の話を自ら体験できます。

たった数十分の間ですが、少しだけ「謡」が身近になった気がする講座です。

もちろんこれで全てわかる!というわけにはいかないところがまだまだ手強いお能です。

少し休憩を挟み後半です。

14時半「舞のお話」

こちらはサプライズ演出がありました。

林本先生の大学時代の能楽部の後輩で、今はお仕事で宇都宮にいらっしゃる方にお手伝いいただきました。

「屋島」を謡っていただき先生の舞を。

今でもたまに練習されたり、宇都宮の知り合いの方にお能を広めようと活動されている方で、

この日も早く入って練習をされていました。

謡本を見ながらでもかまわないとの先生に

「いえ、見ません」と。

先生も驚くほど、きっちりとお稽古された謡でした。

印象的だったのはお稽古終わりで何度も何度も

「楽しい!」と仰っていたことです。

声を出すこと、能の謡を口にすること

本当にそれを楽しんでくださっていました。

そんなデモンストレーションを講座の冒頭に。

そして舞の解説。

仕舞のお話、すり足のお話。

すり足のお話では、皆さまに体験も!

事前に告知しておりましたが、数名の方が白足袋をお持ちくださり、舞台上で体験されました。

席のままでも積極的に体験参加される方もいて、楽しい時間となりました。

実際やってみると何気なくやっているようにみえる事の、本当の難しさがわかります。

そこから型のお話。

意味がない動き、ある動き。

全ては決まったルールであり、それに即してやりながも滲み出でくる個性。

世阿弥の「心十分動、体七分動」のお話。

そして資料をつかって善知鳥の型の解説。

どんな謡でどんな内容か、そのための型を説明した上でご覧いただく「舞」。

先程の謡の解説でもそうでしたが

「知ってから」「準備をしてから」見ると全然自分の感じ方が変わります。

その面白さがわかれば、もっと知りたいという気持ちが生まれ、受け身であることだけではなく能動的に色々なことに取り組みが出来ると感じられた三度目の能meets宇都宮でした。

ご参加の皆さま本当にありがとうございました!

またお待ちしております!

次回はもう決まっております!

能meets宇都宮10月30日(月)19時半

「夜討曽我」一曲解説

11月3日の能meets能の事前解説です。

配信も予定している公演なので、宇都宮でも解説をさせていただきます。

今からご予定いただけると嬉しいです。

 

そして来週は

能meets北浜4月10日(月)19時

野宮 一曲解説

北浜ご予約はコチラ

 

来週末は

能meets新橋4月16日(日)

13時 お囃子解説

15時半 小袖曽我 一曲解説

新橋ご予約はコチラ

こちらもお待ちしております!

今年度も能meetsをよろしくお願いいたします。