能meets博多11/6スタッフレポート

能meetsスタッフブログ

スタッフです。

11月6日(日)能meets博多

SRギャラリーで開催しました!

今年1月、6月に続いて3度目の福岡開催。

天神駅からほど近い大名にあるビルの中。

SRギャラリー(旧紺屋2023)という面白い空間で開催させていただきました。

スタッフの橋本さまもとても親切で、色々と足りないものがないかとお気遣いくださいました。

置いてあったゴザなどをお借りして、簡易な能舞台もつくることができました。

本当にありがとうございます!

そのSRギャラリーで、福岡

初の曲解説!しかも2曲!

12時「葵上」曲解説

まずは先日の能meets能のオンライン配信のための事前講座として「葵上」

能meets能の当日パンフレットを、今回参加の皆さまにも、

こちらには解説が載っていて、オンライン配信時にも見ていただけるので、お配りさせていただきました。

初の曲解説なので丁寧にあらすじと

お能の表現をお話しされていきます。

世阿弥の演出の変更のお話などは何度聞いても面白く考える部分です。

スタッフは高知、北浜、新橋に続いて4度目の「葵上」解説です。

しかも先週能meets能を拝見したばかりの「葵上」

でも同じように感じるところと、また違って感じることがあります。

先生も参加の方の空気によって話す内容を少し変えているからですね。さらに聞く方の心持ちの違いもあると思います。

講座を聞いていても先週の舞台を思い出して、臨場感が増しました!

講座を聞いてから舞台を観ていただきたいというコンセプトの能meetsですが、その逆もまた面白いです。

先生も「ここは、配信をみていただけると」と時々宣伝を挟みながらの解説に。本当に観ていただきたいと思います。しかも期間中何度も観ていただけるのがオンライン配信のお得なところです!

全てあらすじを話し終え、ひととおり舞台で起こる全てを皆さまにお伝えしたあとに

「ここで終わるのではなく」と、話し始める

最後「葵上」のタイトルについてのお話。

こちらもまた何度聞いても面白く、その時々で思うことが変わります。

みたままではなく、そこから踏み込んだ

「自分の気持ち」「人の気持ち」そして「世阿弥の意図」

先生のお話も最後の部分は、回を増すごとに深くなっていると感じました。

また、かつてやった解説の2度目の開催を他の場所でも企画したいと思いました!

能meets能「葵上」の配信は

11月21日からを予定しています!

配信はコチラから

参加くださった方からも

「途中まで思っていたことと、最後まで聞いて印象がガラッとかわった!」とお声がけいただきました。舞台を観るとまた違うことを感じるかもしれませんね、それがお能の面白さです。

間の休憩もほぼなく…次へ

しかもまたSRギャラリーの橋本さんに照明や、ストーブなどもご協力いただいた上に、足りなくなった嬉しい悲鳴の資料までコピーいただくなどおせわになりました!

 

14時半「安宅」曲解説

こちらは11月12日大濠公園能楽堂で林本先生もツレで出演する舞台があります。

そのお舞台のおシテは能meets能でもお世話になっている福岡でご活躍の今村嘉太郎先生。

前回3月の北浜では、霜乃会でご一緒に活動されている今村哲朗先生の「安宅」にあわせて解説をされましたが、今回はそのお兄様である嘉太郎先生がおシテです。

「安宅」は初めての方でもその迫力に圧倒される舞台。

解説は先生ひとりの実演ながら実際の舞台を想像するだけでワクワクする曲です。

謡も迫力があり、これが実際には10人で!

と思うと舞台を観るのが楽しみになります。

「葵上」から引き続きの方とさらには新しい参加の方もいらっしゃるので丁寧にお能のルールなども面白く話していかれ、その度にリラックスされたお客様の反応も沸き起こります。

そんな中、やはり曲からして力が入る実演で、また空気が変わる、能meetsの魅力的なところです。

勧進帳を読み上げる場面のお話は何度聞いても面白いです。

流派による違い、演出による違い

はたまた、それをどうとるのか…

きっとおシテよっても感じ方は違うんだと思うと何度も同じ曲を観たいという気にもなります。

男女の描写とは違う

男と男の心理戦。

最後の舞でもまだ色々と感じることもあり

富樫が果たして…など

こちらも見方によって全く違う印象になりそうです。その見方の引き出しをたくさん準備して、お能鑑賞に向かいたいと今日も思いました。

実は始まる前に「謡本を忘れてしまった」と話されていた先生。

スタッフが、スマホで探してプリントアウトしますか?パソコンで検索したものを置きますか?

などと提案したのですが

「大丈夫でしょう」と

そうです。大丈夫でした。

キチンと解説部分の謡、先生は全て入ってました。

「葵上」は先週です…が、謡うのはおシテの部分だけではありません。

能楽師の「修行」を積むというお稽古の仕方の凄さを改めて感じました。

「葵上」と「安宅」まったく違う二つの曲の講座。

解説だけでもそれぞれの魅力、ひいてはお能の魅力に触れていただけたと思います。

SRギャラリーの橋本さんも「葵上」「安宅」ともに拝見いただき、とても嬉しい感想をくださいたした。

こちら林本先生だけでなく、大阪からもたくさんの先生方が出勤される博多の舞台です!

是非ともお越しくださいませ。

今日の講座後も早速チケットご予約いただきました!ありがとうございます。

大の会ホームページからもご予約いただけます。

詳細はコチラ

次回の能meets博多はまだ未定ですが

来年も開催できたらと、思います。