能meets北浜「葵上」スタッフレポート

能meetsスタッフブログ

スタッフです。

9月11日(日)11時 能meets北浜「葵上」曲解説

を開催しました。

まずは当然のように能meets能のお知らせを。

人気曲ゆえに、ご覧になった方も多いと思います。
現に先生も3度おシテを勤められたという「葵上」
それをどう解説されて新しい発見があるのか、それを楽しみにされていた方もいらっしゃったと思います。

小袖を舞台に置いて皆様をお迎えした今回。
タイトルとなっている「葵上」をこの小袖が表しているという、この曲のひとつめの驚きから解説が始まります

最初の登場の小鼓の解説…当日どのように感じるか楽しみになりました。
その言葉や文章そのものに意味があるのではなく、繰り返すことやその羅列により意味が出てくるという部分。
今回は「車」
知らなければ、意味を追いかけてしまいそうですが、そうではないというお能独特の楽しみ方。
舞にも通じるのかもしれませんね、ひとつひとつに意味を見つけるのではなく、その積み重ねによって生まれるものを感じる楽しみもお能によって知ることが出来ました。

昨日の花は今日の夢。

登場からグッとくる謡の連続でした。
しかし…今回の小書き演出「梓之出」では省かれると…
先生はその長い登場の謡がないのを皆さんが喜ばれるのか、残念に思われるのか…と冗談で仰っていましたが、スタッフとしては観てみたかった気もしました。でも人気曲ですのでまたこちらを拝見する機会もあると思います。それもまた楽しみです。

距離のお話が最近よく出ますが、それもまた毎回興味深いです。
今回は「見える」「見えていない」のお話。
それが少しの向きで表現されているところ
また心の動きの変化にも通じるところとても面白いです。

クドキの説明、面白くたとえた後に…外に発散しない声の出し方。間の使い方、聴いているだけで大変そうだと感じました…
曲解説の合間にも、世阿弥の言葉や教え、能のルールなどが挟まれて、それがまた曲の深みを増してくれます。

今日も前半が終わったところで講座時間の9割が終わっていました。こういったとき先生は「後半はそんなに話すことがないんですが」と仰っりますが、もちろんそんなことはないんです。

道具の使い方、目線のやり方、迫力もあり非常に面白いです。

最後まで見どころがたくさんとある曲だと改めて思いました。
そして、高知でも最後の最後に問われる先生の見解。
やはり、そこを当日の舞台でどう感じるかが楽しみになりました。

14時からの西宮能楽堂での出演に間に合わせるために早く出ると仰っていた先生ですが、ギリギリまで解説をし、すぐさま西宮へと向かっていかれました。

講座の後、葵上チケットの先行発売をさせていただきましたが、たくさんのお申込み本当にありがとうございました。
明日9月12日の10時からチケット発売いたします!
まだまだチケットございますので、皆さまどうぞお申込みくださいませ。

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一度高知で聞いている「葵上」の解説ですが、今日もまた新しい発見がありました。

 

次回能meets北浜は
10月7日(金) 19時
清経 曲解説です。
こちらはその3日後のならでは能の事前解説です。
先生がおシテの公演、まだチケットございます、こちらの会場でも販売いたしますので是非とも公演と合わせてお越しくださいませ。

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