能meets高知「船弁慶」スタッフレポート
能meetsスタッフブログスタッフです。
1月28日(火)13時能meets高知「船弁慶」一曲解説
開催しました。
今年最初の能meets高知です。
例年5月か6月に一回目があるのでかなり早い開催ですが
こちらは来月の能meets能高知の事前講座として開催することとなりました。
高知県立県民文化ホール
その中でも2月15日の公演を想定して、更には「初めて能を見る方がいらっしゃる」と想定して、丁寧の能の基礎や、表現のルールも含めて話しをされます。
能がなぜ抽象的な表現に留めるのか、義経はなぜ子方(子役)が勤めるのか、くるくると変わる舞台上の場所の変化、興味深い部分です。
静御前の登場、そして義経との面会
そこでの所作
これもかなり僅かな所作で、聞いているから気づくことかもしれません、そして聞くことによってそれが当日どう見えるか楽しみです。もちろん基本的な意味があり、更に林本先生の見解が含まれた解説を聞いてそれは深まります。
静御前の舞の部分は特にしっかりと解説を
「呉越同舟」の語源となった呉と越のお話
そして「臥薪嘗胆」のお話、それを知っているか知らないかでまったくここの謡の聴こえ方が変わると思います。
そして更に抽象的な中之舞のお話。
今回の前後之替での演出。
そして先生の見解
舟を出せと言ったのは誰か
静御前の烏帽子の取り方…
ここは、解説を聞いたからこそとても楽しみになりました。
そして静御前の別れの後の後場
狂言方が演じる船頭(当日は茂山一平さんが勤めれます)による舟の表現や、囃子方による「波頭(なみがしら)」の演奏
後シテ平知盛の登場の仕方
見どころがたくさん詰まっている曲だと感じます。
一気に終わる後場
派手ではありますが、やはり前半があっての後場だと思う解説でした。静と動のコントラスト…楽しみです。
信光が描いた、派手さの中にしっかりと能の大切にしている部分がある「鎮魂」の曲「船弁慶」
タイトルの意味や講座の最初に伏線として話された前半の僅かな演出。
先生が数年前に勤めた時のお話も含めてされたことで、見方が深まり、当日更に一層面白さが増すと感じました。
皆様是非とも当日をお楽しみください。
本日の会場で2月15日のチケットをお求めいただいた方もいらっしゃいました。ありがとうございます!
まだの方は是非とも2月15日のお申込みお待ちしております!
この後先生は移動して、徳島県美馬でのお稽古後、帰阪されます…お疲れ様です。
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能meets北浜
1月30日(木)19時
「巴」
今年初の北浜です。
スタッフ陣もめちゃくちゃ楽しみな「巴」解説!是非ともお越しくださいませ。
