能meets謡十徳「融」スタッフレポート

能meetsスタッフブログ

スタッフです。

8月11日(日)11時 能meets謡十徳「融」

開催しました。

 

先月が下旬開催だったので、半月足らずでの今回となりました。

もう??と思いますが

今月は来月がお休みの分、31日にもう一回開催します。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

お盆休みで皆さまご予定があるのでは…と思いましたが、暑い中ご参加ありがとうございました!

 

2年前の2022年に第二回大の会で先生が二度の延期を経て勤めた「融」

スタッフ陣も思い入れがある曲です。

お盆を前に追善のこの曲。

その時の舞台写真と、出来上がったばかりの10/27第三回大の会のポスターも飾らせていただきました!

 

お葬式で謡われるというこの曲。

その部分を今日はお稽古します。

最後の印象深い部分です。

まずは「融」のお話から。

どうしても融の話をすると長くなる…と仰ってましたが、グッと凝縮をして、でも大切な「懐旧」「無常」のお話を。

もちろん普段の一曲解説がより理解は深まりますが、謡十徳でも大切な部分をしっかりお伝えしようとされていることがわかりますし、これがお稽古をするために必要だという先生の思いも伝わります。

どういった曲なのかあらすじや、謡う個所の言葉の意味をしっかりと理解していただいて謡う

難しい「息の使い方」もあえてしっかりとお伝えする講座

能meets謡十徳

 

実演もふんだんに取り入れ、お稽古をする部分以外も聴くことができます。

 

 

いよいよお稽古です。

先生がまず謡われ、そして息のお話

発声のコツ、大切な部分をお話してから実際に謡を。

 

謡十徳では珍しく短い4行ほど。

でもその中にたくさんの記号!

先生は敢えてそのお話もしっかり、時にはしつこいほど伝えてお稽古を進めます。

なので、何度か通っていると「あ、前も聞いた」とか「この前習った」など覚えているものも増えてきて(うまく謡えるかどうかはさておき)積み重ねが嬉しいお稽古の醍醐味も味わえます。

今日のポイントは「コブシ」

最初聞いた時は、どうなってるの!?と本当にわかりませんでしたが

先生の解説や、それがもたらす効果について聞くと、できなくとも「こうしよう」という心構えはうまれます。

技術ももちろんですが、曲に対するイメージを自分なりに膨らませて謡う大切さを感じる、

派手ではないけれど難しく面白い曲でした!

だからこそ、また舞台でこの謡を聞きたいとおもいました。

それが、叶います!

この「融」は能meetsでもいつもお世話になっております、神戸の笠田祐樹先生が、去年に引き続き開催されるご自身の会で10月に初演されます。

10月14日(月祝)14時開演(湊川神社神能殿)

第二回笠田祐樹之会

『融 思立之出・舞返之伝

応援の意味でもこちら今回取り上げさせていただきました。

皆様是非10月は二度、湊川神社へお越しくださいませ。

ご参加本当にありがとうございました!

 

本日は遠方からお越しのお客様が講座後に少し先生に質問をされました。時間が許す限りとなりますが(会場やその後の予定など)講座の後に質問などもどしどしされてくださいませ!

生のお声をお聞きいただける貴重な機会です。

 

次回能meets謡十徳

10月27日の第三回大の会での曲「隅田川」

先月能meets北浜でも解説を行いましたが、今度は角度を変えた謡十徳でのお話とお稽古。

8月31日(土)11時(受付10:40)

「隅田川」

能meets謡十徳のご予約はコチラ

(Gmailに自動返信が届かないようです、他のアドレスをご使用いただくか、メールnoh_dai05@yahoo.co.jpへお申し込みくださいませ)

 

実際にご自身で謡を経験されてから舞台を観ていただくと、また色々と感じられると思います。

是非ともご参加くださいませ!

 

 

 

その

10月27日(日)第三回大の会(湊川神社神能殿)

「隅田川」ともう一曲は「石橋」

二番を先生が勤められます。

SS席はおかげさまで完売しました。

SSエリアは補助席(同額、パイプ椅子)のみ数席ご用意しております。

 

他のエリアはまだございます。

希望の方はお早めにご予約お願いいたします。

第三回大の会詳細とお申込みはコチラ

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8月2日(金)19時

能meets北浜「千手」解説開催しました。

 

この「千手」は林本先生が高校時代に学校の芸術鑑賞会で見たという思い出深い作品。

ただ、その時にガッツリ能にハマって…というわけではなく、能楽の道を進むのはまだこのあと、大学時代の部活からです。

でも一瞬一瞬の動きや音などは印象に残っているとお話されていたので、この曲をいざ能楽師となって先生が解説されるとどんなふうに捉えられるのか、その時のお話も併せて聞けるのではと、楽しみにしていました!

 

暑い中皆さまご参加ありがとうございます。

 

まずは能meets能カカリの御礼から

そして大阪薪能の宣伝。

 

 

「千手」というタイトルのお話、歴史背景のお話。

「千手」は人の名前でしたね

能のタイトルのつけ方も面白いところです。

 

先生がご持参されつけて見せて下さった「カラ」

なんと、先生お手製のものでした。

 

先生の役はツレの重衡(しげひら)

だしおきという演出での登場。

そして蔓桶へ腰かける…という時に蔓桶と、その座り方や流儀の違いで解釈が違うお話など。

自身が舞台を観るときも参考になる、道具の使い方、座り方による違うです。

それを思ってみると、見え方がまた全然違いますね。

 

 

かなり長い最初の謡の解説をしたのちに「大阪薪能」では小書きがつくため、この部分は大幅に省略されるそうです。

ここでも面白い「小書き」について江戸時代の余談を聞かせて下さいました。教科書には載らないこういったお話が聞けることも楽しみのひとつです(だから時間が延びるのかもしれませんが…)

 

小書きが付くとだいたいが上演時間が短くなるのですが、

なんと今回は順番も変わるとか

そして、登場してからの位置も変わるそうです。

能独特の距離感、そのお話も興味深いものでした。

 

 

そして、物語が進む中での「千手」の気持ち

またワキの座り位置で感じ取らなければいけない「意味」

知らなければ見逃し、聞き逃し、をしてしまいそうな部分。

ただそれも「ひとつの答え」に絞るわけではなく、先生からの問いで終わったり、あくまで「こういう見方ができる、という提案だったりします。

 

 

 

印象深いクリ・サシ・クセの部分

8月12日の小書きでは省かれるそうです…

でもまたこれはいつか省略されてないものを観た時に、どういう違いを感じるのかも楽しみにしたいです。

 

最後の重衡の動き…

当日まだどうなるかはわからないそうですが、ここもどちらの演出になるか…見てみたいところです。

 

そして後日談へと続くラスト

 

最初の方に「お時間あればお話しします」と仰った部分。

きちんと伏線回収もされました。

 

演出、引用、かけ言葉、意味のない言葉、動きなど

今回もたくさんの「難しいからこそ面白い能の魅力」が詰まっていました。

 

時間切れでそこまでお話が及ばなかったので、講座終わり片付けの時にスタッフから先生に一つ質問をしました。

「高校の時に観た『千手』は何か印象に残ってることはあるんですか?」と

「なんもない」

と言われた後で「衣装がきれいだったことかな、でもただ寝てはいない」と続けられました。

 

 

本日の「千手」は8月12日大阪薪能でご覧いただけます。今回は林本先生がツレを初めて勤められます。

おシテは能meetsでもお世話になっている井戸良祐先生です。

 

暑い中夜の少し過ごしやすくなって(いてほしいです!)の時間帯ですが、くれぐれも暑さ対策をして、8月12日気を付けてお越しくださいませ。

大の会HP「千手」出演情報はコチラ

秋の大きな舞台

10月27日(日)第三回大の会「隅田川/石橋」

SS席はありがたくも完売となりました(同額パイプ椅子の補助席は数席ございます)

他のエリアはまだまだ!どうぞご予約お待ちしております!

第三回大の会「隅田川/石橋」ご予約はコチラ

※事前講座が11時よりあります。(解説 武田宗典先生他)

お得なセット券もご用意(3000円が1000円引きに)

 

 

 

次回能meets北浜は

9月30日(月)19時

「囃子のお話」ゲスト:森田流笛方 斉藤敦

久しぶりのゲストを迎える北浜、

おおかた2か月近くあきますが、是非ともお越しください。

斉藤先生には、夜討曽我や融など大切なお舞台をいつもお願いしている林本先生と親交の深い方です。

今回も10月27日は「石橋」を勤めていただきます。

どんなお話が伺えるかとても楽しみです。

 

能meets北浜お申込みはコチラ

 

大阪ではさらに

能meets謡十徳

個人のお稽古はハードルが高いと言う方や

もう一度別のスタイルで習ってみたいと言う方まで!

曲のごく一部を練習しますが、

その曲のあらすじや、言葉の意味を解説し、理解した上で謡うというスタイルです。

お休みの日の午前中に、声を出して1日をスタートしませんか?

 

8月11日(日)11時(受付10:40)

「融」

能meets謡十徳のご予約はコチラ

※場所は北浜とは違うのでお気を付けください。

 

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