能meets謡十徳「葵上」スタッフレポート
能meetsスタッフブログスタッフです。
12月1日(日)11 能meets謡十徳「葵上」
開催しました。
なんともう今年最後の謡十徳となりました。
今年から始めて月一回のペースとなっている謡十徳。記念すべき10回目の謡十徳でした。
たくさんの方にこれからも参加頂きたい体験型講座です。
そして、
前回忘れてしまった暖簾、今回はしっかりと!
「葵上」
一曲解説では、魅力的な見解がたくさんあったのですが、謡十徳はお稽古がメインなので、そこまで詳しくは話せないところがもったいないと感じてしまう部分です。
あの話もこの話ももう一回聞きたい!と思う解説です。
またいつかどこかで開催して欲しいです。
先生も事前に「今までの謡と全然違うので解説に時間を割きすぎないようにしないと」と仰っていました。
今までと全然違うとは…!?
能の謡には二種の大きな謡方が
試しに「高砂」と「羽衣」で
そして声を出しながら剛吟から柔吟へ
聞かせてくれましたが…
む、難しい!!
それが証拠に珍しく発声「息の使い方」から始まりました。
初めての柔吟、少しでも「その難しさ、だからこその面白さ」がお伝えできるように、色々な例えを出して説明くださいました。
難しいということは、ハッキリわかりました。
が、
だからこそ、やってみることにワクワクします。
そして「葵上」の解説
一曲解説より時間は短いですが、実演も見せてくださり
表層的なあらすじではなく、能面による演出や謡が変わることなど、お能の面白さはしっかりとお話されます。
あぁ何度聞いても面白い解説です!
物語自体が本当に魅力的で、それを「こうも取れないか」「こう見ることができないか」と言うお話が更にそれを増します。
だからこそ舞台もまた観たいと思います。
色々な方の演じる「葵上」それはおシテだけではなく、ワキやお囃子も含め、です。
本日の謡部分登場までをしっかり解説の後はいよいよ柔吟の謡!
背景や心情はイメージできました。
そこから、実際に技術もきいて「表現」するお稽古。
色々な例えや
そして、時には物語の心情へ立ち返り
少しずつ進むお稽古。
今日はとくに少ししか進みませんでしたが、とても面白かったです…面白いとは思いましたがスタッフは全然できませんでした…難しいまたやりたいですっ!!
ご参加の皆さまはしっかり声を出されてました。
六条御息所が葵上への恨みに駆られて爆発的に出てきたわけではない、登場シーン
いざ、葵上を目にするとそこからどんどん気持ちが抑えきれなくなる…
あぁ面白い。
今日は登場の謡でしたが
また違う場面も取り上げてお稽古をしてみたいと感じた本日の講座でした。
取り上げるのはほんの一部ですから、今後はそういった「同じ曲の違う場面」も登場するかもしれません。楽しみにお待ちいただけると嬉しいです。
今年最後の能meets謡十徳ご参加ありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします!
今日も先生はこの後すぐに別のお仕事に行かれた後、更に大槻能楽堂で梅猶会へ出演です。
次回能meets謡十徳は
年明けです!
1月13日(月祝)11時(受付10:40)
「羽衣」
よく上演される、年明けにピッタリの曲です!
(Gmailに自動返信が届かないようです、他のアドレスをご使用いただくか、メールnoh_dai05@yahoo.co.jpへお申し込みくださいませ)
そして同じ大阪開催
能meets北浜
12月10日(火)19時
「葛城」(かづらき)
能ではカヅラキと読みますが、普通はカツラギですよね。
いつも変換に手こずります…!
今年最後の能meets北浜コチラもよろしくお願い致します。