能meets能カカリ スタッフレポート

能meetsスタッフブログ

スタッフです。

7月18日(木) 能meets能カカリ 扇町ミュージアムキューブ CUBE01

にて開催しました。

 

構想は去年からありましたが、色々と段取りがあり、発表は今年春となってしまいました。

ひとつの催しをするには本当にたくさんのお力添えや、もちろん先立つものも要り様になります。

 

今回もすべてが順調というわけではありませんでしたが、それでも2019年から始めた能meets

能をもっと知っていただきたい、興味を持っていただきたいと活動を広げて進めて参りました。

その一つの形だと思って、この実演型の講座を企画。

 

お能ファンの方には講座は「物足りない」「知らなくともよい」「もう知っている」と思われる方も多いと思いますが、もっと多くの方にまだ知らない方に「知って」いただきたいという想いと、お能ファンの方にも、また違う魅力を提案できないかとおこがましくも思った企画でもあります。

 

去年秋に出来た新しい劇場扇町ミュージアムキューブさま、最初にお話をさせていただいた時はまだ建物がなく、準備室で対応していただいたのが良い思い出です。

更に、いつもはあまり携わっていただく事のない、舞台監督、照明、音響スタッフの皆さま。本当にお世話になりました。

 

前日からスタッフ数人で積み込み作業を経て、いよいよ当日

午前10時から劇場入りです。

 

 

林本先生も劇場入りしていただき、能公演にはない仕込みから始まりました。

 

舞台は特設の能舞台の誂えを

一から組んでいきます、そして照明音響も同時に。

笠田先生が早くから来てくださり「つくりもの」能の大道具ですね、こちらを林本先生と一緒につくってくださいました、ありがとうございます!

 

その間にも舞台は進み、要所要所で林本先生に「確認」をしていただきます。

 

そして舞台が建つと、

場当たり

と呼ばれる、演者と技術スタッフのきっかけあわせ

ここも早くから来ていただいた上野雄介先生も一緒に参加頂きました。

今回は劇場開催の「講座」ということで、少し解説を補助するような照明の仕掛けも。

 

 

あまり派手になりすぎないよう、視覚の補助になるような…

でも照明スタッフの方のご提案もあり、当初より凝ったものや、面白いものも。都度先生がチェックされるのですが、慣れないことで舞台と客席後方と忙しく走り回ってくださいました。

 

 

そして

ゲネプロ

と呼ばれる、能で言う申合せ(もうしあわせ)

ただ、能の申合せと違い、ほぼ本番通りに進めるのがゲネプロです。

装束や解説全編などは省くところもありましたが、実演シーンはしっかりと。これもご理解いただいてご参加くださった先生方のおかげでとてもスムーズに進みました。

出ハケなどの細かいところは、ゲネプロ終わりでまたチェックを。

 

 

その間にも制作陣は、楽屋準備、ロビー準備、チケット準備など別に動いております。

 

勝手の違う段取りに先生方もお付き合い本当にありがとうございました。

 

技術スタッフや、林本先生は食べる時間がないかも…と思っていた食事ですが

なんとか合間を縫って、少しでも食べることが出来ました。

お世話になっている方よりの差し入れお弁当。

本当に美味しく、あわただしい中での幸せな時間となりました。

 

 

あっと言う間に受付時間。

すこしずつ進めたロビー周りも間に合いまして

お客様をお迎えすることが出来ました。

 

 

たくさんのご来場に本当にありがとうございました。

初めて来られた方も多かったこともまた今後の励みになります。

場当たり、ゲネプロ、そして本番は途中途中の拝見となりましたが、

ココを見て下さい!という想いがこもった解説から、すっと実演へとスライドしていく空気の変わりよう

実演が始まるとまた違う緊張感が漂う劇場空間

林本先生が「やりたかったこと」が実現していく瞬間瞬間がなにものにも代えがたい時間でした。

本番の写真はこちらのみですが…(しかも宗典先生の解説風景です)

ご来場いただいた皆さまもそれぞれどこか

「ひっかかり」があり、そこから「とっかかり」となっていただいたのではないのでしょうか

もちろん色んなご意見があるとは思いますが

「これも一つの提案の形」として今回は企画しました。

アンケートやSNSでの反響

そして一番うれしい「全編みたくなった」というお声。

ぜひ、ぜひ、その気持ちで能舞台へ、能楽堂へ、お運びくださいませ。

そして、そこでまたどう感じるかを楽しんでいただけたらと思います。

 

そしてこちらはオフショットですが…

皆様にお配りした当日パンフレットのチラシ束

先生方にも告知して、色々な催し、講座、お舞台のものがあったのですが、何人もの先生方が「手伝います」とスタッフと一緒にチラシ束つくりに参加くださいました。

本当にありがとうございました!

 

 

扇町ミュージアムキューブで出来たことも、大の会にとって今後の良き出会いとなりました。去年からの度重なる打ち合わせ本当にありがとうございました。

 

舞台スタッフの皆さまも、終演後怒涛のバラシ…なんと予定より1時間も早く終えられました。

能楽師の先生方もですが、こちらの舞台スタッフの皆さまもプロ集団。1度の打ち合わせと、朝からの仕込みと場当たりとゲネプロで、大変すばらしい本番を迎えることが出来ました。

大の会での打ち合わせ一度でしたが、技術スタッフ間や、劇場との打ち合わせなどは重ねてくださっていました。

舞台監督さんが、曲の謡本とその現代訳を他のスタッフのために「念の為」と用意くださったり…

少ない人数で、本当にありがとうございました。

 

 

そして今回このような新しい催しにご来場いただきました皆さま、本当にありがとうございました!

 

今回は

10月27日(日)湊川神社神能殿

第三回大の会「隅田川/石橋」

に向けた催しでもありました。

初めて能をご覧になる方、まだ観たことがない方、そんな方に興味を持っていただき、能公演を観たいと思っていただき、第三回大の会にお運びいただければ…

今週土曜20日10時よりチケット発売です!

第三回大の会チケット申し込みはコチラ

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