7月6日(日)能meets札幌
開催いたしました。
去年に引き続き二度目の開催です。
1年と三か月ぶりの札幌!
今回も札幌市民交流プラザで、現地の制作スタッフ阿部さんにお世話になりました。
朝から会場へ入り、飾りつけを。
13時 装束のお話
前日のワークショップとこの日のために林本先生はスーツケース二つ分の装束を札幌へと空輸!
まずは装束そのもののお話から
能楽師には専門の装束を管理する人がいるわけではなく、能楽師本人がメンテナンスも管理も着付けもすることや
使ってこそ価値があるというお話。
そこから装束の内容へと
現代の服装に例えて話しを進めていきます。
そこから、着付けの実演へと
その際には楽屋での決まり事を説明していきます。
道具の場所を変えないことや、着付けをする人たちがほぼ喋らないことなど。
全てその日の主役や、舞台の為に向かっていることには何度聞いても関心します。
都度、そのつける装束についても
どういった時にどんな種類をつけるのか、たくさん持ってきた装束をお見せしつつ解説をされます。
毎回合理的に考えられた付け方や、装束自体のつくりは素晴らしいと思う部分です。
皆さん熱心にご参加くださいました。
時間が少しオーバーしましたが、ご参加ありがとうございました。
モデルの方もありがとうございました。
皆さま終了後もたくさん残っていただき、先生への質問などご興味を持っていただき嬉しい反応でした。
休憩もほどなく、次の講座です…!
15時 世阿弥の言葉「初心忘るべからず」
2コマ目は世阿弥の言葉。
吉野天人の謡を少しお聞かせしてから、能の言葉をまずは解説。
先生ご本人が仰ってましたが、装束の解説の時は一切謡などの実演はなかったので
新鮮に聞こえました。(昨日は大変たくさん謡っておりましたが…)
まずは世阿弥の風姿花伝に書かれている内容を全体的にお話。
大変面白いと思いつつ、きっと原文を読んでも難しいんだろうな…と思います。
「演じる」ということを世阿弥の言葉を通じて解説してくださいました。
演劇関係者に聞いて欲しい部分だと毎回思います。
そして、その中でも「年来稽古条々」についてまずはお話を。
教育論、人材育成論に通じる大変面白く興味深いものです。
またそれを世阿弥の生涯と比べてみると感じるものがあります。
ここまででもう時間は残り5分…!
本日の「初心忘るべからず」は風姿花伝ではなく花鏡に書かれている言葉です。
ここからそのお話を…
世阿弥が言う「初心」は、是非の初心、時々の初心、老後の初心の三つ。
前向きのベクトルを見据える、時々の初心。
いつ聞いても心に響き、力をもらえます。
16時半 ワンコイン体験
札幌では初めてのワンコイン体験です!
テレビで見て能に興味を持ったという小学生のお子さんも、お母さまと一緒に参加くださいました。
高砂を題材に、まずは謡の体験。
難しいけれど、謡本を見ながらのお稽古です。
最後は少し長めに繰り返し、少しの時間でしたが身体があったかくなりました。
続いて舞の体験。
土足の場所でしたので摺り足ではなく、構えと、型を少し。
皆さん積極的に参加いただき、観覧希望の方もご一緒にやってくださっていました。
装束や、世阿弥の言葉や、能の所作、謡
色々な角度から、少しでも能に興味を持っていただけたらという思いで開催している講座です。
能に触れる何かのきっかけになれば本当に嬉しいです。
最後に先生から舞と謡を皆様に披露いただきました。
昨日の劇団の5コマのワークショップからの、翌日の3コマ…
林本先生、本当にお疲れ様でした。
そしてご参加の皆様、ありがとうございました。
去年から引き続きの方もご参加や、2コマや、全3コマとご参加の方もいらして、本当に嬉しかったです。
また機会をつくって、こちらから会いに来れますよう頑張ります!!
ぜひとも能meetsをよろしくお願いいたします。
札幌らしいおまけを…
準備が整ってから阿部さんと一緒にお昼ご飯へと一旦外へ出ました。
阿部さんが色々と探してくださったお店
人気回転ずしの花まるというお店の系列店で、一夜干しと海鮮丼 できたて屋さん。
魚の一夜干しやフライ、海鮮丼お刺身のお店で、美味しい和食に講座前にパワーをいただきました!
美味しいものをいただいても、また札幌へ来れたらいいなと思います。
もちろん講座をメインに、ですが。
そして
いよいよ迫ってまいりました!!夏の高知は初めてです!
7月14日(月) 能meets高知
14時 謡十徳「猩々」
19時半 巴 一曲解説
まだまだこちらもお待ちしております!









