能meets新橋「鵺」スタッフレポート
能meetsスタッフブログスタッフです。
2月21日(金)能meets新橋「鵺」一曲解説
先生は最初に今年初であることのご挨拶と
今回の「鵺」は去年から決まってた講座ですが、その後に依頼があり5月に西宮能楽堂でシテを勤められるお話を。
東京の講座なので、半分冗談半分本気でと、前置きをつけて宣伝されていました。
とある方のお話を引用され
今回の「鵺」最大ポイントは「世阿弥作であるということです」と。
鵺を退治することになった頼政の話
そして他の化け物退治のお話と鵺の違いは「夢幻能」であること。もちろん「現在能」と「夢幻能」の違いもわかりやすくお伝えします。
世阿弥が得意とした一度鬼の能を離れ、それから晩年に再び書いた鬼の能「鵺」前回もとても興味深かった部分にも触れまして。
ここまで20分全てご挨拶と前置きでいよいよ本編です!
演者の登場ひとつとっても
約束事や、客席からは見えないルール
そしてそれをやるとき、やらないときのお話。
答えとしていくつか考え方をお話されますが、どう感じるかはこちらに委ねられます。
知ってると想像できることが多いと思う部分です。
実演もたっぷりの、見どころでもある仕方話の部分。色々と演じられる人物が変わったり、写実ではない動きも解説を聞くと、舞台を見るのが楽しみになります。
そして、前回も印象的だった前場の退場シーン。
こちらも他の流儀との比較をして話してくださるので、演出によって受ける印象の違いがどのように変わるのかを考えることができます。
非常に面白いです。
そして後場
こちらも前回印象的だった、登場。
何故、この登場をするのか
その見解を聞いて、それを舞台を見た時どう感じるのか楽しみです。
写真を撮るのが追いつかないほど実演がたっぷりなのも、先生自身が勤められたことのある曲で、さらにまた5月にも控えているのだからだと思います。改めてこの距離で装束や面なしでその実演を見ることが出来るのは贅沢だと思えた本日の解説でした。
そして最後の締めくくり
珍しいこの曲の最後まで終わってから、先生がこちらに問いかけられる解釈。
繋がる「頼政」への話。
そして作者本人の話へと。
晩年の作品だからこその「鵺」そして終わり方
最初のお話「作者が世阿弥というのが最大のポイント」に繋がる瞬間。
グッとくるとともに、5月の西宮能楽堂公演が本当に楽しみとなりました。
シテの舞台を控えての講座は、前回とはまた違うものがありました。
だからこそ、か
やはり時間は過ぎてしまいましたが…
東京でも2月ということで、細やかなバレンタインチョコを配らせていただきました。
皆さま大変寒い中、ご参加ありがとうございました!
林本先生がシテを勤めるのは関西ですが…
5月10日14時
西宮能楽堂公演
是非よろしくお願いします。
※4月6日(日)の能meets謡十徳も「鵺」です!
そして
明日2月22日は林本先生は国立能楽堂での舞台。
生田敦盛の地謡を勤められます。
林本先生の東京稽古場も月に一回東京都大田区南雪谷にある、山階舞台で行われています。
23日は一日お稽古。
見学や体験ご希望の方はnou_dai05@yahoo.co.jpまでご連絡下さいませ。
謡・仕舞
片方でも両方でも!
そして月謝ではなく都度払いですので、都合がつく月だけ参加という事も可能です。
是非。
次回能meetsは二か月後、4月です!
能meets新橋
4月18日(金)19時
「野宮」一曲解説
大阪でもかなり好評だった野宮の解説。とても楽しみです!
こちらは6/22(日)武田宗典之会で、いつもお世話になっている宗典先生がシテを勤められます!
GINZA SIXの観世能楽堂です。
皆様のご参加おまちしております。
