能meets新橋「鉢木」スタッフレポート

能meetsスタッフブログ

スタッフです。

10月15日(水)能meets新橋「鉢木」一曲解説

開催しました。

こちらはもう今週末に迫った

10月19日(日)山階会(観世能楽堂)にて林本先生がツレを勤めます。

林本先生の東京での役つきの舞台です!

謡十徳、北浜に続いて3日連続の能meets。

初めてのことです。

そのことにも触れつつ、まずは「鉢木」の予備知識の話と、能の始まり方やルールも

そして19日の山階会ではご自身が勤めるツレの登場へと、そこからの流れを。

場所がどこなのか、外なのか内なのか

立つことと座ることなどから

イメージを広げる必要があります。

そしてシテの登場

ただ歩くだけ、実際には摺り足ですが

そして第一声で表現されるもの

19日の山階会でも楽しみに拝見したいところです。

伏線を置きながら解説は続きます。

やはり能によく登場する「善を積む」理由のお話、これは昔の日本時の考えを知るところです。

今回面白いな、と思ったのはこの「鉢木」

大変会話劇の要素が詰まっていると思いました。

この台詞がどう出てくるか…それによって変わる表現や、関係性。これはきっと演者によって変わる、何度も同じ曲を観たいと思える能の楽しみ方だと思います。

耳に訴えかける「遠近法」

漢詩の引用、和歌の引用

能らしい難しくも「知っていれば、楽しめ」ところも詰まっています。

 

そして「鉢木」についてのやりとり
その演出なども、色々なやり方を教えていただきました。
19日はどのような演出になり、それをどう感じるのか…舞台が迫っているので楽しみにしたいと思います。
ワキのやりっぷりや、地謡の聞きどころがあり
その微妙な動きのやり取り
そんな前場の終わりでの「早鼓」
その囃子に合わせて退場するところも目が離せません。
前場終わりですでに講座時間残りが7分…
後半は本当にドラマチックなお話。
解説だけ聞いても大変面白いものでした。
以前姫路のスマート能の解説でも印象的だった場面のお話。今日も大変面白く、皆さまも興味深い聞かれていると思える空気でした。
そして最後の締めとして先生が話された
この作品が教科書に載ってる所以をどう思うか、という
途中で伏線として置かれた部分。
こう言う見方もあるのかたとまたこの曲の違う側面を感じることができました。
能の多くある、亡き人の想いや、男女間のことではないお話で、そこも珍しく
そして、しっかりとしたストーリーと見どころの多い曲で、解説も時間が過ぎましたが大変楽しみになりました。

 

来年3月には姫路のたつの能で林本先生が初のシテを勤める曲。

しかも先生の師匠である山階彌右衛門師のツレを勤める4日前の講座。

かなり力が入っていたように思います。

この「鉢木」は大阪の定期講座能meets北浜でも来月11月27日(木)19時開催します!ぜひともお越しください。

 

明日はお稽古の後、大阪に戻り

今週土曜日の松華会に向けてお稽古、そして本番。

また10/19日(日)山階会で東京へ戻ります!

ぜひ山階会ご都合つく方はお越しくださいませ。

能meetsのメールでもお受けいたします。

noh_dai05@yahoo.co.jp

 

次回能meets新橋は

能meets新橋 12月1日(月)19時

世阿弥の言葉「花とは?」

大阪でも開催し好評だった世阿弥の言葉。是非ともご参加くださいませ。

能meets新橋ご予約はコチラ

 

年明けの予定は少しお待ちください。

週明けは、今年最後の
能meets宇都宮
10月20日(月)
14:30 謡十徳「高砂」
19:30「葵上」一曲解説
栃木県立総合文化センター 古典芸能練習室