能meets新橋「邯鄲」スタッフレポート
能meetsスタッフブログスタッフです。
6月20日(金)能meets新橋「邯鄲」一曲解説
こちらも4月の「野宮」と同じく6/22(日)武田宗典之会で、いつもお世話になっている宗典先生が独演二番能として二曲のおシテを勤めるうちのもう一曲です。
林本先生はなんと当日音声ガイド!
もう明日です!
本番間近・・・音声ガイドの資料も作っている最中なので、新橋では二回目となる「邯鄲」の解説ですがまた違った想いが聞けそうだと期待が膨らみます!
さらに、本日の午前中にその武田宗典之会の申し合わせ(リハーサル)を終えたばかりの林本先生。
日曜の舞台のことは今日見て来られてますが「それは敢えてネタバラシはしません」と。
今日は導入前置きはあまりなく、本編へ
能面や道具をたくさん持って来られたので色々と見せてくださいました。
憂き世
と
浮き世
の違い、意味。
今回は後者であるのはなぜか、早速伏線です。
二足の意味、出るだけ、下がるたけ、でもそれは能の大切な演出であり、知っていると見どころとなります。明後日も楽しみです!
更には座るだけで変わる場所。
それによって変わる舞台に置かれている作り物の役割。
こちらもしっかりと想像していかなくてはいけません。
盧生がすすめられ、枕に向かう場面。
現代演劇であれば表現演出する部分を敢えて表に出さない能。
世阿弥の心十分動体七分動という言葉で解説してくださいます。
当日どう感じるのか楽しみになります!
そして解釈によって色々な捉え方ができる台詞。
これも知らないと困惑しそうです。
珍しい「寝る」所作
そしてそこから急展開のお話。
講座ですが、ワクワクします!
さらに、先生が「私が好きな所作なんですが」と前置きをされ実演されたとある所作。
その進め方と、動きに講座でありながらドキッとする場面でした。
先生の想い、そして当日宗典先生はどうされるのか…楽しみです。
後半の意外な展開
そこでのシテのやりっぷりがどういったものになるのか、注目したいところです。
また「楽(がく)」という舞への導入の捉え方。
先生の思いや、他の方のお話。
こちらへ委ねられるところでもあります。
一畳台の上での舞
狭さを感じさせてはいけないけれど、実際に狭い台の上の舞。
その中での「空下り」
その後の「遠見ノ風体」
見逃したくなく、どう感じるのか楽しみな部分です。
「休息」のあと、物理的にも広がる舞。
このあとはさらにまた楽しみになる有名な場面。
その終わり方…
講座でもゾクっとしました。
激しいシテの実演の後、スッと女主人の台詞を言うところなど先生ひとりで本番さながらの実演でありながら、だからこそ、ますます全てが揃った舞台が楽しみになりました。
最後の最後枕の片付け方…
ここまで見逃せないです。
そして盧生が何を悟ったのか…悩みとは…
だから「浮き世」なのか、と
くるくると変わる作り物の表す場所。
枕の存在。
細やかながら大切な所作。
能面をかけて、これをするのか!とも思う所作の数々。
子方も登場する大変面白い見どころたくさんの曲だと改めて思いました。
またここでしか聞けない最後のおまけお話も大変興味深く面白かったです!
いつもより早いペースで進んでいったように感じた本日の講座でしたが、時間はいつも通り少しオーバーして終わりました。
それだけ見どころが詰まっていたのかもしれません。
そして宗典先生の会に向けて林本先生も大変な熱がこもっていたのだと思います。
2度目(大阪を合わせると3度目)の「邯鄲」解説でしたが、大変面白い講座でした!!
だからこそ、
今日の解説で明後日がますます楽しみになりました!
聞いてすぐ拝見できる幸せを味わえます。
6/22(日)武田宗典之会(観世能楽堂)
お時間合う方は今からでも是非お越しくださいませ。
林本先生は音声ガイドを勤められます。
宗典先生のおシテとあわせて楽しみです!
次回能meets新橋は9月!
能meets新橋 9月4日(木)19時
「大江山」一曲解説
少し間があきますが、
皆様のご参加おまちしております。
来月は1年ぶりの能meets札幌
まだまだこちらもお待ちしております!
7月6日(日)
13時 装束のお話
15時 世阿弥の言葉「初心忘るべからず」
16時半 ワンコイン体験
