能meets北浜「鞍馬天狗」スタッフレポート

能meetsスタッフブログ

スタッフです。

3月7日(金)19時能meets北浜「鞍馬天狗」一曲解説

開催しました。

 

今日はホワイトボードが故障中で、いつもより小さいものしかご用意できずご不便をおかけしました。

スタッフ持参のホワイトボードです…!

 

 

最初に花粉症が始まったという季節のお話から始まった先生の今日の講座。

まず天狗につかう「大べしみ」という能面を。

この能面をかけるとかなり辛いそうです…

そして、予備知識である「天狗」のお話。

外道について

 

そして一般的な鞍馬天狗の解釈

先生は敢えてそこには触れないでお話をしてみますと

見方は自由

でも色々な知識があると、さまざまに取れ、豊かな見方ができるというのはお能の難しく、そして面白いところです。

 

本編に入る前にすでに20分以上が経過

と、ご自身も時計を見て思わず「今日は大丈夫かな…」とつぶやいておられました。

 

能楽師の子方(子役)として初舞台としても多いというこの曲。

たくさんの子方が出て本当に華やかな曲です。

 

途中途中で能の演出

大事なことは観る側の想像にゆだねられる事

後見座の前に後ろ向きで座った時の約束事

などなど、知った上でみるとより面白い事もお伝えします。

 

 

今日も初めての方がいらっしゃったので丁寧に

林本先生ひとりでやる講座なので、狂言方の動きや自然の静けさを伝えるために猿の鳴き声まで、今日はいつにも増して孤軍奮闘感が増す実演があったように思います。

 

以前もおもしろいと感じた前場後半の山伏と牛若丸の会話の部分。その後の謡(うたい)で表現される場面。

そして前場の最後「来序(らいじょ)」

見どころが満載です。

 

それは「知って」いるからこその醍醐味。

知らないでも感じられる部分はあると思いますが、やはり下調べして演出や、「意味」があることを知っているとそれを観て感じるものが豊かになると思います。

もちろん講座でなくとも、ご自身で調べてもいいとは思いますが、林本先生の経験や勉強からくる、ここでしか聞けない話もあるのが能meetsの面白さでもあります。

 

 

アイ狂言を挟んで、後場。

登場音楽「オオベシ」とその演出。

600年以上前からあるその表現方法に刺激を受けます。

 

 

魅力が詰まった後場。

あらすじが終わったところで、林本先生の見解

「外道」とは…

義経のその後のお話。

他の芸能の「鞍馬天狗」も引用して先生の見解の補足。

全てが終わって牛若丸が退場するときのお話。

 

どう見るかは観客の自由ですが、選択肢が増えることが大変面白い今回の講座でした。

 

皆様、お寒い中本当にありがとうございました。

来月の開催時にはあたたかくなっているでしょうか。

 

講座の後実は打ち合わせの予定があり、そのままお客様とまたお話をされる先生でした。お疲れ様です。

 

来月は5人でお話!

いよいよ!!

次回 能meets北浜

4月8日(火)19時能meetsお花見

武田宗典先生の参加も決まった豪華なイベントです。

こちら昨日ありがたくも完売となりました。

またキャンセルが出ましたら能meetsのxやFacebookなどでお知らせいたします。

キャンセルは必ず事前連絡お願いいたします。

※この能meetsお花見に関しては当日券は販売いたしません。

 

北浜ご予約はコチラ

 

こちらも大阪の定期講座
能meets謡十徳
「雷電」雷鳴を謡う
3月23日(日)11時
扇町ミュージアムキューブ CUBE05
曲のごく一部を取り上げ、その曲のあらすじや言葉の意味を解説、しっかり理解した上で参加者全員でお稽古をします!
個人稽古はハードルが高そうだという方も是非ともお気軽にご参加ください。
もちろん初心者の方も大歓迎です!