能meets北浜「葛城」スタッフレポート
能meetsスタッフブログスタッフです。
12月10日(火)19時 能meets北浜「葛城」解説
開催しました。
今年最後の能meets北浜
大阪での講座もこれが今年は最後です。
いつもと変わらないのですが、なんだか年末はものさびしい気持ちになりますね。去年が「能meets忘年会」として、初めて飲食付きの催しを開催したので余計に今年は寂しい気持ちがしますが…来年の春をお待ちください!
この葛城、いつも変換でカヅラキと打ってしまって葛木になって、なんで!!あ、そうか!能ではカヅラキやけど、普通は葛城なんや!とこの曲を取り上げるにあたって、何度も何度も繰り返した失敗です…。
そしてこの葛城…観たことない上に、今まで観たいとも思ったことがない(大変失礼なのですが)曲でした。
話題になったこともなかったのです、それはもちろんスタッフ陣の知識の薄さなのですが…
果たして。
この日先生は、高知から帰阪され、一カ所お稽古をされてからの北浜講座でした。
前日は高知で来年に向けての仕舞と殺陣20人のお稽古、その前日は徳島美馬でのお社中発表会。
一昨日も昨日も朝から晩までのお稽古や出演でした。
その為か、
今日もギリギリまでレジュメを見つつ準備をされていました。
いつものように前知識から
背景など事前準備を一通り終えた後、いよいよ本編
能の演出を現在の映像や舞台の表現に例えてお話されることが多いのですがその例えが絶妙で、面白く
更に、もう700年前からそういった表現があったのだと感心する所です。
ひとつの言葉を説明するのにたくさんの言葉で表現するところも、美しいな、と思うと同時に「だからわかりにくい」とも感じてしまいます。知っているからこそその謡を実際に聴くことが楽しみになります。
また能を勉強することによって昔の考えや風習を知ることもできます。それが大変面白く興味深く…今の時代にはそぐわない部分もあるのでそのとき先生が「私が言っているのではなく、昔の人が言ってるんです」と付け加えられるところもまた面白いです。
前半で先生のお話で気になるお話がありましたが…
そのままで後場へと
前場の終わり方も興味深く、それがどう見えるのかも当日が楽しみです。
こちらの「葛城」は今週14日(土)に大阪観世会(大槻能楽堂)で二十六世観世宗家観世清和氏のシテを拝見することが出来ます。林本先生はその地謡を勤められます。
大の会でもチケットを承ります。(noh_dai05@yahoo.co.jp)
言葉や表現だけでなく、能の基礎的な間狂言や、アシライの方法や、出の囃子など丁寧に進められていく本日。
毎回なのですが、初めてご参加の方もいらっしゃるからこそです。
また14日の観世会での小書き「大和舞」もとても楽しみになる解説でした。
曲の終わりまでが時間の5分前。
早く終わったと思いましたが…
そこから前半からあった違和感、気になる部分の解説が。
なるほど…と大きく頷く解釈でした。
作者の大胆な書き換え、そしてそこにまつわる歴史的背景など
本当に面白い見方が出来ると改めて思いました。
観世会のチケットもお求めいただき、ありがとうございます!
是非とも講座後のお舞台を楽しんでいただけたらと思います。
終わってから、今年最後の北浜講座という事で参加の皆様に、些少ですが高知のお土産を先生からお一人お一人にお渡しさせていただきました。
この後先生はまだお稽古が残っているそうです…
次回能meets北浜は
来年です!
1月30日(木)19時 「巴」一曲解説
年明けながら月末なので一ヶ月以上あきますが、巴!!
これはスタッフ陣待望の曲です!一度企画しましたが中止になったり、その後も候補に挙がっては、先生から変更になったりと、リクエストをしていながら何度も駄目になり…とうとう!!ドラマチックな内容なので、それが一曲解説で先生がどう捉えるのか…とてもとても期待しています!!
皆様も是非!!
能meets北浜お申込みはコチラ
今年最後の能meetsは東京です!
能meets新橋 野守 一曲解説
12月17日(火)19時
大阪で大変面白かった講座ですので、それがまた聞けることが楽しみなくらいです!
そして大の会主催ではありませんが
林本先生今年最後のおシテ(主役)の公演!
12月22日(日)みおつくしチャリティー能(大槻能楽堂)
※林本先生シテの「野守」は二部(14:30~)となります。
お申込みは大の会のメール noh_dai05@yahoo.co.jp でも承ります。
こちらもどうぞよろしくお願い致します。