能meets北浜「巴」スタッフレポート
能meetsスタッフブログスタッフです。
1月30日(木)19時 能meets北浜「巴」一曲解説
開催しました。
今年最初の能meets北浜
定期講座ですが、開催が遅くなったのと、年も跨いだのでかなり久しぶりに感じました。
物語がある曲で、スタッフ陣の中でも期待が高かった解説です。
今回初参加の方も多く、非常に嬉しい開催となりました。
どんどんと能に興味を持っていただきたい、そしてそこから能舞台や稽古場へと道が繋がればと思います。
まずは新年…というにはもう一ヶ月ほど経っていますが先生なりのご挨拶を。
そして、巴を見るにあたって事前の基礎知識
粟津の戦いについて
歴史的にも有名な部分です。
謡の難しさと大切さ、ワキが登場する部分では能の演出法についても早速色々と。
知っていると見方がわかります。
そして、お囃子の種類について丁寧にお話を進めていきます。
丁寧だけではなく、わかりやすい例えや
先生が聞いた他の能楽師の方のお話など、ここが聞けるのが能meetsの特徴だといつも思います。
日ごろから能について色々なお話を先生方とされているからこそだと感じるところです。
今日も、前場の巴の装束についてや、後場の登場してからの姿勢について等面白い話が聞けました。
後場の巴が床几にかけてからは
順縁逆縁のお話
巴の「義仲を弔ってほしい」という想い
から、仕方話。
実演もたっぷりで、装束も能舞台でもない講座であっても見どころが詰まっていて、改めて舞台で観たいと思いました。
義仲と巴の別れの場面
ここも解説であってもグッとくるところです。
薙刀も実演をたっぷりと見て下さり、更に舞台への思いが募ります。
巴の去り際の所作の色々も先生の見解があり、そこを知ったうえで実際にどう感じるかがとても楽しみです。
講座前に何度か拝見したことのある曲でしたが、講座後にもまた何度も観たいと思えました。
そして今回の能meets北浜のサブタイトル「女で武者」へのお話まで大変興味深く、林本先生自身が「勤めるたびに面白いと感じる」と仰っていた意味がよくわかる解説でした。
次回 能meets北浜
2月17日(月)19時
「小鍛冶」
こちらは3月にある、たつの能の事前講座として選曲しました。
とても面白い、人気曲です。お越しをお待ちしております。
