能meets北浜「小鍛冶」スタッフレポート
能meetsスタッフブログスタッフです。
2月17日(月)19時能meets北浜「小鍛冶」一曲解説
開催しました。
昨日高知から帰阪したばかりですが…切り替えまして、大阪の定期講座!
こちらの小鍛冶は3月15日開催「たつの能」で林本先生も地謡と当日解説をされる公演の事前解説です!
先生は前日まで資料が出来てないと仰っていました。
なぜ高知の次の日に北浜にしたのか…とまで
この日程はスタッフが決めているのではないんですよ、本当に。
でも充実した高知の後だからこそいい講座になるのでは、と思っています。
現にスタッフは、素晴らしい催しに立ち会えたからこそ、講座でもっともっと能と出会う方を増やしたい!と思いました。
さて、そんな小鍛冶…
まずは前置きから
先生がかつて刀鍛冶の方から聞いたこぼれ話なども含めて。
物語が複雑ではないのでそこまで色々な角度からの検証はあまりないですと仰っていましたが
先生が気になるところですと、登場した橘道成のお話をされつつどんどん展開していきます。
先生がかつて勤められた特殊演出(小書き)がある場合に使用する能面と普通の場合の能面を比べて見せて下さいました。
こういったお話も伝統芸能の能ならではの「同じ曲を何度も観る」楽しみだと思います。
先生がかつて製作した小道具も見せて下さいました。ただし時間が経っているので動かすとボロボロと落ちてしまうそうです…
また、クリサシクセなど能の曲の部分の呼び名とその解説や
「動く」「動かない」という能にとってとても大切なお話も。
盛りだくさんの内容で、実演もたっぷりと。
たっぷりの実演後にすぐ喋り出されますが、これがどれほどしんどいことかは謡十徳を経験するとわかります…本来ならば息が切れて切れて仕方がないところです。
後場の実演もかなり多く
またお囃子も聞きごたえのあるもので非常に展開が早く、今日は能面もたくさん見せて下さり、写真を撮るタイミングが難しいほどでした!
また後半も「舞」というものをどう捉えるかといったお話も。
こういった特殊な能のルールや約束事はやはり知っておくと、舞台を見るうえで参考になるものだと感じました。
また見どころの「刀を打つ」場面も
能面を掛けてこの動きをする難しさも感じながらも、やはり面白い表現だと感じます。
どんな音を想像するか、聞こえてくるか…能を見る醍醐味です。
実演の後のお話もですが、今日は飛び返りまで…
能楽師の身体能力の高さを講座でも知るところです。
そして最後に、道成が最初から最後までいるお話に繋がる、先生の想いとこの曲の終わり方のお話。
そしてこの「小鍛冶」から感じる先生の所感。
大変興味深く面白いものでした。
今日は当初は少なめの人数でしたが、当日にご予約も増えたくさんの方にお越しいただきました!結果スタッフの資料が足りなくなるほどに…!嬉しい悲鳴です、ありがとうございます。
そして
バレンタイン月の毎年恒例のチョコですが今回も…
欲張りすぎてデザインが小さくなってしまいました…反省です。
さて!
次回 能meets北浜
3月7日(金)19時
鞍馬天狗 一曲解説
東京でも去年開催した鞍馬天狗。
色々な見方がある大変面白い内容でした!
皆さま、お待ちしております。
そして本日林本先生より発表がありましたが
4月の能meetsお花見に
武田宗典先生の参加も決まりました!
なんと豪華で楽しそうな…
まだ定員には達しておりませんが、こちらはお早めにお申込みよろしくお願いいたします。※この能meetsお花見に関しては当日券は販売いたしません。必ずご予約下さい。
