番外編「能楽ちょいかじり」スタッフレポート

能meetsスタッフブログ

スタッフです。

10月3日(木)10:30 「能楽ちょいかじり」

に林本先生が出演されました。

こちらは姫路で精力的に活動されているワキ方の江崎欽次朗先生がアクリエひめじにて、シリーズで開かれている講座です。

今回6回目のこの講座

10/27第三回大の会でもお世話になる江崎先生が、そちらで「隅田川」を取り上げてくださいました!

会場にも「能meetsの暖簾をお持ちください!」と仰っていただき、こちらが持参したポスターも含め、江崎先生自ら装飾くださいました。

本当にありがとうございます!

朝早くからたくさんの方にお集まりいただき、江崎先生のこれまでのご尽力、積み重ねの賜物だと思いました。ご来場いただきました皆さまありがとうございます。

まずは江崎先生が

いかに難しいかということ、事前に知っていることで楽しめるかというお話を楽しい例えなどを含めつつお話されます。

「簡単ですよ」というわけではなく

「難しい」ということ、でも、それを知ることでどれだけ豊かになるか、そういうお話は大きく頷くところです。しかもそれを江崎先生が楽しくお話しされるので興味深く皆さんが聞いている空気が伝わります。

そこから隅田川の本編のお話を

小道具や装束、お囃子、などを交えて林本先生が。

更に渡守との場面はお二人での実演

これは本番の10/27の先取り!なんと贅沢な!

しかも打ち合わせなしで

「ここやりますか」と始まった実演です。

当たり前のことかもしれませんが

すでにお稽古を進められているからこそ実現することですね。渡守と出会うところから、最初に江崎先生から解説のあった在原業平の和歌の引用までしっかりと魅せていただくことができました。

更には、母親が渡守へ子供のことを問う場面も

これは本番でも1番楽しみにしているといってもいいところ

装束も面もなく、その場での掛け合いでしたが…

それでも迫るものがあります。

当日はまた更なる「思い」が重なることだろうと感じました。

打ち合わせはなくとも

冒頭の江崎先生のお話や、用意された資料などへ繋がる内容へと集約されていき

時にお一人で、はたまたお二人で

実際の作り物や道具を交えてのお話しや実演

どの場面の実演もすぐに対応され

また、シテ方ワキ方それぞれの視点、お二人のお互いへの質問など、どの台詞や所作への見解もお互いにしっかりとこれまで教わった事と、さらに「自分の思い」がありました。

打ち合わせなし、といいつつ最後の結びだけは相談していたと。

そこへつながる流れ。

やはり「能楽を伝えたい」という普及への思いは、それぞれの先生が「能楽を素晴らしいと思っている」「能楽が好きだから」ということがしっかりとベースにあるからこそ日々研鑽を重ね、その中で生まれてきていると感じる大変素晴らしい講座でした。

江崎先生の言葉にもハッとさせられる瞬間がありました。

それは先生もいつも考えながらも、昨日ご覧になったニュースに端を発した言葉でした。

お稽古をされ曲のことを考え、教えを守りながらやはり、日々の稽古や営みの中で気づきがあり、更新されていく思いもあるのだろうと感じました。

それは林本先生の講座を聞いていてもいつも思うことです。

ますます10月27日の「隅田川」が楽しみになりました。江崎先生ありがとうございました!

江崎先生には

10月27日(日)第三回大の会

隅田川にも出演いただきます。

さらに、当日11時からの事前講座でもお話ししていただきます。

ぜひそちらも併せてご参加いただけたらと思います。

第三回大の会詳細はコチラ

 

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