「関西俳優協議会セミナー」スタッフレポート
能meetsスタッフブログスタッフです。
10月12日関西俳優協議会セミナーで能講座を開催
しました。
こちらは関西の俳優の皆さまで作られた団体のひとつ「関西俳優協議会(関俳協)」から依頼を受けての講座です。
ご依頼ありがとうございます。
当日は関西芸術座さまの事務所兼お稽古場をお借りして。
参加される方は舞台関係者、中でも役者さんばかりとお聞きして先生も内容を直前まで色々と考えていました。
しかも今回は体験も、という依頼。
2時間強という少し長めの講座。
様々な参加者層や時間や場所で内容はいつも変えていかれます。
能楽とは…から始まり
「謡」それがどういった意味を持つかをまずは聞いていただいてからの、今謡った「三輪」の解説。
聞き取れた部分わからなかった部分。
背景を知らないと想像すらできない部分。
先生が説明をされていく中で、さすが舞台に携わっている方々なので、言葉の意味を知っている方もいらっしゃいました。
そこから能楽の成立ちや歴史にも触れて、また謡のお話。
中でも「発声」「息」のお話を中心にされていたのは、興味を持つ方が多いと感じられたからだと思います。
そこから「高砂」を実際に謡ってみる。
そして、情景や物語を説明してからの「鉄輪」の謡の実演。
「謡」というものを多面的に、更に多岐に渡っての前半の解説でした。
休憩を挟んでから「舞」「型」の講座。
これも具体的な説明を入れつつ、実演。
その中で構えと摺り足を少し体験していただきましたが、少し歩いただけでも皆さまに、その難しさとしんどさを感じて頂けたと思います。
最後は「能面」をお見せしながら解説。
今日の講座で感じたのは、先生が今までよりも流れを大きく変えていかれてその時その時必要なお話を、実演をしたり、体験を取り入れたりして、これまで以上に構成を工夫されているということでした。
きっと話される予定がなかった事も仰っていたと思います。
「あれも、これも伝えたい」という思いから、世阿弥の言葉を引用したりもされていました。
それは参加者の皆様が実に熱心に聴いてい下さったというのもあると思います。
後ろからでも、メモを取ったり、大きく頷いていたり、前のめりになったりと、本当にその熱が伝わってきました。
それにお応えした講座を展開された本日でした。
終わってからスタッフにも「先生が実にエネルギッシュでした!」と感想をくださった方がいましたが、それは参加の皆様の熱に応えてのことだったと思います。
口々に嬉しい感想を聞かせていただき、最後は能面を前に先生に直接質問をされたりと、本当に素晴らしい反応をいただきました。
先生も「いい機会をいただきました」と仰っていましたが、やはり「知りたい」と思っている方、必要だと感じていただける方にお話しするのは先生もまた嬉しいのだと思います。
スタッフも「これも知って欲しい」「あの話も聞いて欲しい」と今日の講座終わりの皆様のお顔や、少し感想を聞かせていただく中で思えるほどでした。
まずはきっかけ、そしていつ、どう知るか。
タイミングというものは大切で、更にそれを頂戴する事は本当にありがたい機会です。
今日参加の皆さまにとって、良きタイミングとなり、これからの活動の糧になればと思いました。
関西俳優協議会の皆さま、企画、そしてご参加、本当にありがとうございました。
先生は今週14日(土)の松華会(大槻能楽堂)の申合せのあとでの講座でした。
本当にお疲れ様でした。
しかも明日は朝早く東京へ向かい、
松華会の翌日15日(日)の山階会(観世能楽堂)の申合せと東京のお稽古です…。
普段からエネルギッシュですね…!