和のい・ろ・は

平成20年に内弟子を独立してすぐに、「大阪青年会議所」に入会しました。25~40歳までの、大阪または日本をよりよい街にするために活動している団体です。

能の世界しか知らない私はこの集まりで、名刺の渡し方や議案書の作り方など、社会人としての最低限度の事を沢山教わりました。我々では当たり前だと思っていることが一般では違う。そして青年会議所のメンバーは経営者が多いのですが、会社では一国一城の主が、駐車場の場内整理をしたりイベントの受付をしたり。同世代のいろんなメンバーと共に過ごして9年。これからの人生のとてもおおきな糧になりました。

今年の12月で青年会議所を卒業します。最後の1年に何か残したいと思い、「和のい・ろ・は」を結成。微力な私にできることは、日本の文化を皆さんに紹介できること。幸いにも、現在青年会議所には、茶道や和菓子、着物や日本美術など、日本文化に携わっているメンバーが多数在籍しています。その皆さんに声を掛け、私の想いに賛同していただいた方々で、この国が長年大事にしてきたものを伝えていく作業をさせていただく事になりました。

第1回は私の「能楽」と、松井宗豊氏の「茶道」の紹介。各々が勝手に自分の領域を説明するのではなく、対談形式でお互いの文化を「尋ね合い」していきます。つまり、私がお客様の立場に立って、茶道の事を色々尋ねていき、また松井氏が能について色々質問をしていく。その中で「能」と「茶道」に共通するものを見つけていく。実はその共通点を見つけるという事が、「日本」の姿を発見するきっかけになるのではと思っています。

今回の私の相手役、松井宗豊氏は、家元の下で修業をされ、これからの茶道の世界を牽引していかれる方です。常に凛とされていて、またお話しも含蓄があり非常に面白いと思います。青年会議所卒業間近にこのような方と御縁頂戴し、本当にありがたいと思います。

「能」のファン、「茶道」のファンを作りたいのは勿論ですが、今回の目的は、様々な文化を紹介、理解することで、「日本」のファンを増やしていきたい、そう考えています。そしてそれが、私を育てていただきお世話になった「青年会議所」への御恩返しです。

今年度計4回企画する予定です。是非皆様お立ち寄りください。「能」や「茶道」や「着物」や「落語」や、色々な文化を通じて、「日本」を知ってください。

「和のい・ろ・は」
日時:5月26日(金)19:00~20:30
於:高津神社 高津の富亭
料金:1,500円(抹茶・和菓子付)
主催:和のいろは実行委員会

※定員30名です。チケットはございません。事前にお申込下さい
※終了後、講師を交えて近隣店にて懇親会を行います。お時間ございましたら是非お残り下さい。(懇親会会費は別途頂戴します)

男女共同参画を考える能講座

以前もご紹介させていただきましたが、佐賀県唐津市にて、「日本の伝統文化の中で男女共同参画を考える~能楽の世界~」という、全4回の能の講座の講師をさせていただく事になり、先日第1回目が行われました。

普段講演会など様々な企画をされておられます「佐賀県翼の会 唐津・東松浦支部」の皆様からご依頼をいただき、日程も私の予定に合わせて下さいました。

「男女共同参画」を考えるという事が今回の内容ですので、能の世界での「男と女」に触れて毎回お話をしていこうと考えています。それは能の話の中に登場する、「恋愛の中の男女」もそうですが、それ以外の面からもお話しできればと思っています。

例えば、能「海士(あま)」に出てくる龍女。これは追善の供養を受けた母の霊が子どもの前に現れるのですが、「変成男子(へんじょうなんし)」と言いまして、女性が成仏するためには一度男性にならないといけない、そして男性になるためには龍に変身をするというもの。自分の母があの世で龍女になっていると思うとびっくりしますが、女性からすると、「なんで女性が成仏できないの?!」とお怒りになるのもごもっとも。

能は昔の形を変えずに続けていますので、現代に合わないものでもそのまま残っています。

昔の日本人の感覚にそのまま触れることで、参加の皆様に、現代と照らし合わせて「男女共同参画」について考えるきっかけになればと思います。

先日名護屋の茶苑「海月」にて行われました第1回、とても楽しい翼の会の方々にセッティングしていただき、またお客様もとても真剣に、時には楽しく私の話に接してくださいました。

写真は翼の会メンバーの方々と。残りの3回は唐津市北城内「埋門ノ館」にて行います。毎回講座の最後に謡のお稽古もございます。

お時間よければ皆様是非お越しください。

あと2回「能活」!

「能活」について、少しお話しをさせていただきます。

昨年より始めさせていただきました、「休日の朝に能の勉強をしませんか?!」ということで、山本能楽堂で企画されました能のワークショップ。ありがたくも私が講師を担当させていただくことになり、先輩の前田和子さんと二人でずっと続けています。

「能活」という名前が面白い、新鮮だと皆様から好評で始まりましたが、どんな名前にするかは山本能楽堂のスタッフの方々とたくさん悩みました。

山本能楽堂は初心者の方向けのワークショップをたくさん行ってきました。「能活」は、その初心者の皆様を「中級者」に導けることができたら・・・そんな思いで毎回企画しています。(もちろん初心者のお客様も想定してお話しさせていただいております。)

一辺倒のワークショップにならないよう、実践も交えながら、シテのちょっとした所作や謡にも触れて毎回お話ししています。

例えば前回の「清経」という話では、自殺した平清経のお守りの受取りを拒否したはずの妻が、なぜかそのお守りを袖の中に入れる・・・。そういう不思議にも目を向けてお客様にお伝えします。

また、できるだけたくさんの資料を基にして、この曲のこの場面は、主役はどんな気持ちであるか、またそれがどのような舞台演出となってそれが演じられるのか……あらゆる側面から捉えるように努めます。どのようにしてお能を見ればいいのか、何を楽しめばいいのか、そのヒントになればと考えます。

もちろん、講師である私達は、不勉強だと務まりません。事前にしっかり勉強して当日に臨みます。

しかし、「能活」を始めて最近思うことがあります。私たちも勉強して新たに知ることもあるのですが、それよりもお客様の方がどんどんレベルアップされてらっしゃるように感じるのです。

初めの頃は、「これは説明しても難しいかな」と感じることが、今は「この難しい事を伝えてみよう」と思うようになった事。今は毎回40名様程お越しいただくのですが、そのおよそ半数が常連のお客様。回を重ねる毎に、私たちもお客様も能に対する理解が深まっていくのが手に取るように分かります。

お客様と共に歩んでいる、本当にそんな気が致します。次回の能活も皆様とお目にかかれることが楽しみです。
今クールもあと残すところ2回となりました。皆様是非お越しください。1回のみのご参加も可能です。

能活 今後の予定
10月2日(日)10:30~11:30 第7回「菊慈童の巻」秋を楽しむ~能楽堂で観菊会~
10月23日(日)10:30~11:30 第8回「鉄輪の巻」女が鬼になる時~小道具の力~
会場:山本能楽堂
参加費:1,000円
お申込み:山本能楽堂 06-6943-9454
又は「大の会」ホームページチケット申し込みフォームよりお申し込みください。

能活 第2弾

能を全くご存じでない方、少し興味のある方、さらに奥深く知りたい方……。いろんな方に、休日の朝に学べる能のワークショップ、「能活」のご案内です。

能には200曲程の色んな曲がございます。その中から1日1曲を取り上げ、その世界に触れながら、能のエッセンスを感じていただきます。1時間ほどのワークショップで、当日参加も可能です。

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休日の朝に能に触れてみませんか?能活(のうかつ)

休日の朝に能に触れてみませんか?

大阪・山本能楽堂にて、今朝から始まります、「能活(のうかつ)」。

能にはたくさんのストーリーがあります。恋物語や、鬼退治など。今回は一日に一話テーマ曲を取り上げ、その物語に沿って話をしながら、能の演出方法や、舞台の仕組み、成り立ちなどについてより理解を深めてみようという企画です。

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